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Dynabookが考えるAI PCは「お互い共栄できる関係」 - 14型Copilot+ PC「XP9」、AI機能を深堀り

マイナビニュース / 2025年2月11日 12時46分

とはいえ、精度の高い出力ができるAIには大規模なエンジンが必要だ。ChatGPTやMicrosoft Copilot、Gemini、Claude、Llamaに匹敵する大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)なんてローカルにはとても置けない。しかし、PCで(もしくはICTで)AIを活用する場面は、別に大量の資料を要約させたり、頭に浮かんだ言葉から精密な絵に描かせたりするだけではない。

「生成AI以外にも、世間にはいろんなAIがあります。ただ、LLMで多くのユーザーが“びっくり”されたので生成AIが非常に脚光を浴びていますが。今はいろんな使い方をまだ模索している状態です。生成AIだけじゃなく、最適化するもの、あるいは予測AIと言われているものなども、AIとしては非常に有用なもので、我々はこれらを区別せずに全てをAIと呼ぶようにしています」(須田氏)

須田氏が言うように、多くのユーザーにとって「AI」という言葉はクラウド側にあるLLMを動かす生成AIが一般的に認識されている。ならば、ローカルで使うAIは、それらとは違うAIとして訴求するのがいいのではないだろうか。

「違いを区別できる、AI技術に造詣が深いユーザーには理解してもらえます。一方で、“AIってなに?”というユーザーはまだ多くいます。そこに向けてLLMがどうで生成AIがどうで、これは予測系だから違います、と説明しても理解していただくのは難しいです」(須田氏)
4つの独自AI機能を開発。ローカル環境で動くAIへの想い

このような認識の中、Dynabookに限らず多くのPCベンダーはインテルがAI PCを唱え始めた2024年(AIアクセラレータを実装したCore Ultraのプロモーション開始に合わせて)から、クライアントPCにおけるAI利活用を訴求していた。

ただ、少なくとも2024年時点ではローカルPCでAIを利活用できるアプリケーションは限られて(ユーティリティなどでローカル環境でもAIを利活用していたものの)、そのメリットをエンドユーザーに理解してもらうのは難しい状況にあった――という経緯がある。

2025年になって、Dynabookが「Copilot+PC」準拠として改めてAI利活用を掲げる今回の「dynabook XP9 CHANGER」では、ローカルPCでAIを利活用できるオリジナルAI機能として「dynabook AI アシスタント」「AIパワーオプティマイズ」「AIプライバシーアシスト」「AIハンドコントロール」といった4つのユーティリティを導入した。

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