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Dynabookが考えるAI PCは「お互い共栄できる関係」 - 14型Copilot+ PC「XP9」、AI機能を深堀り

マイナビニュース / 2025年2月11日 12時46分

このうち、AIパワーオプティマイズとAIプライバシーアシスト、そして、AIハンドコントロールは、環境設定、セキュリティー、マンマシンインタフェースにおけるデバイス設定でAI機能を利活用する、2023年から導入してきた方向性のさらなる進化=機能強化だ。

しかも「dynabook AI アシスタント」は、ユーザーからの自然言語=話し言葉による問いかけに対してその内容を理解し適切な回答を推論して提示するという、ChatGPTやClaudeといった“一般的な”生成AIと同様の機能をローカルPC環境で(それもスタンドアローンPCで)実現しようとしている。

AIの利活用というと(超個人的な考えなのかもしれないが)、「ユーザーの使い方をAIが学習することで、そのユーザーにとって最適化された回答が出力される」と考えてしまうが、現時点においては「将来的にはそういったものを取り込んでいく可能性はありますが、今はまだその時期ではないと思っています」(須田氏)という。

「例えば、その人のスケジュールを組んで月曜日に会議があるからその前にノートPCを充電しておこう、といった予測にAIを使うことは可能ですが、そのスケジュールをクラウドから参照する(筆者注:前提として最近のスケジューラーはクラウドにデータを置いていることが一般的)場合スタンドアローンではできないことがあります。ただ、コンシューマーの使い方を考えると、明日自分が何をするのかをAIが予測している世界は快適ではないかと思います」(須川氏)

今後は1人1人に合わせたさらなる“最適化”を目指す

これも筆者の超個人的な考えかもしれないが「AIができること」と聞くと「ユーザーの使い方を学習して最適なアドバイスを提案してくれる(もしくは自動でやってくれる)」ぐらいのことを期待してしまう。

しかし、須川氏は「AIは大きく分けて学習フェーズと推論フェーズに分かれます。学習フェーズは大きなコンピューティングパワーを必要とするので、いまエッジ側で注力するのは、学習済みデータを使ってどう推論していくのか、という部分だと思っています」という。

ちなみにDynabookが現時点で用意しているAIパワーオプティマイズでは、クライアントPCの利用状況、具体的には内蔵カメラのオンオフやネットワークを利用しているアプリを監視して、AIが「あ、このユーザーは今リモート会議をしている」と判断したら、バッテリー消費を抑える設定へ自動的に移行してリモート会議中のバッテリー切れを極力回避する。この“仕掛け”を応用して発展させれば、将来的には多様な場面で同様のことが可能になると渡辺氏は語る。

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