Our Body Issue : “Her Voice, Her Story 女性ミュージシャン映画5選”

NeoL / 2019年6月18日 17時0分

Our Body Issue : “Her Voice, Her Story 女性ミュージシャン映画5選”



2019年5月14日に可決成立した米アラバマ州の中絶禁止法。その後16州が同法案の制定に向けて動き、1973年の連邦最高裁が下した「ロー対ウェイド」の判決が覆される恐れが出てきた。女性による中絶の権利が保障されない可能性がある未来。次の世代が、私たちの世代より少ない選択肢の中で生きざるをえない可能性。それは日本に暮らす我々にとって決して遠くの出来事ではなく、そうした未来が我々にも存在するかもしれないという警鐘である。
『Our Body Issue』ではこの警鐘に対し、様々な側面からまずは自分の身体について知り、ひいてはその身体を愛すること、選択肢を持つことの大切さを考えるきっかけを作りたい。
ここでは自分の意思や考えを、歌/ヴォーカルという身体のアートに乗せて届けた女性ミュージシャンを追ったフィルム5選を紹介。(→ in English)





『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』



UKパンクのパイオニアSex PistolsやThe Buzzcocks、The Clashの存在は知られていても、同時期のパンクシーンを様々な話題で賑わせていたThe Slitsの名を知る人は少ないのではないだろうか。このバンドが関心を集めていたのは、オーディエンスを熱狂させる攻撃的なライヴ・パフォーマンスやレゲエの影響を受けたダブの手法をいち早く取り入れた稀有なサウンド、ダブ・レゲエの詩人らからインスパイアを受けた繊細で巧みなリリックのほか、“世界初の女性パンクバンド”という特徴だった。本作『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』は、バンドメンバーのインタビューとスーパー8におさめられた実際の映像で彼女たちの活躍を振り返るドキュメンタリーで、2010年に48歳で死去したヴォーカル・アリの遺言によって製作された一作。
1979年、ダブ・ミュージックの巨匠デニス・ボーヴェルをプロデューサーに迎えた彼女たちのデビュー・アルバム『Cut』のリリースは、イギリスの音楽シーンに衝撃を与えた。パンクとダブを融合させた特異なスタイルはその後のポストパンク、ニューウェイヴにおいてオーソドックスな手法となり、パンクという概念を定義する上で本質的に語られる“DIY”精神を体現したとして高く評価されるばかりではなく、メンバーたちが褌一丁の姿で泥まみれになっているジャケット写真はそれまでの男性優位的風潮が台頭していたパンクシーンでは一線を画す斬新なイメージで、世の女性パンクロック・ムーヴメントの指針を示した一枚となる。
一方で、その前衛的な出で立ちは当時のパンクシーンにおいて常に物議を醸していた。「女にパンクが表現できるわけがない」「演奏するふりをしているだけ」――しかし彼女たちは、劇中でも印象的に使用される楽曲『Typical girls』で悪評に中指を立てる。
“Typical girls get upset to quickly’(女はすぐに怒るって言われてる)
Typical girls can’t control themselves(女は自制心がないって言われてる)
Who invented the typical girl?(誰がそんな女性像をでっち上げたの?)
Who’s bringing out the new improved model?And there’s another marketing ploy
(誰がそんな価値観を持ち込んだの?で、またマーケティングで別の女性像が登場するんでしょ)”


ヴォーカル・アナの死去直前にリリースしたThe Slitsとして28年ぶりのアルバム『Trapped Animal』の中で彼女が放つ「私は浮浪者の中の浮浪者。私たちは生き続ける」のメッセージどおり、世界初の女性パンクバンドによる既成概念と戦ったその姿は、彼女たちの楽曲と本作に遺り普遍性を帯びて輝く。






『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』
監督・脚本・撮影・編集:ウィリアム・E・バッジリー
出演:ドン・レッツ、ヴィヴ・アルバータイン、ポール・クック、アリ・アップ、
デニス・ボーヴェル、テッサ・ポリット、ケイト・コラス、バッジーほか
2017年|イギリス|86分|カラー|G|原題 HERE TO BE HEARD: THE STORY OF THE SLITS
提供:キングレコード 配給/宣伝:ビーズインターナショナル (c) Here To Be Heard Limited 2017
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『ニーナ・シモン~魂の歌~』



“ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー”で第29位に選ばれるニーナ・シモン。ゴスペル、ジャズ、ブルース、R&B、フォークと多様な音楽ジャンルでその卓越した才能を発揮させ世界中で称賛を受けたのちも、60年代には黒人の尊厳を歌う楽曲を積極的にリリースし公民権運動の象徴と語り継がれる存在となった伝説のシンガーソングライターの一生を追う本作。


本作で明かされるのは、現在も世界中で語り継がれる偉大な歌手であるニーナにとっての音楽は、自身の全てであるとともに悪魔のような存在であったという驚くべき事実だ。
幼少期に母親に連れられ通っていた教会でピアノを弾いていたニーナ。その演奏を見初めた白人教師の熱烈な推薦により、その頃の黒人としては非常に珍しかったクラシック音楽のレッスンを開始したことで本格的に音楽の扉を開いた彼女は、将来的に生活の足しになると考えた両親の意志もあり毎日8時間の厳しい訓練をこなす生活の中で、白人たちからはおろか同胞の黒人コミュニティからも疎外され孤独感を募らせる(ここは『グリーンブック』の主人公である黒人ジャズピアニスト、ドン・シャーリーの葛藤にも重なる点だろう)。NYに渡り、ジュリアード音楽院で学びながらカーティス音楽大を受験するが、技術面は問題がなかったにもかかわらず黒人の入学者は前例がないという理由から入学を拒否される。その後困窮した一家の生活を支えるためにギャラの良かったクラブ・シンガーの職に就くことを余儀なくされたことで、図らずも歌手としてのキャリアをスタートさせるが、その類まれな深みのある歌声とクラシックで培った演奏技術が評判となり一気にスターダムへとのし上がる。愛する夫と子供にも恵まれた彼女の人生は順風満帆かのように見えたが、専属マネージャーでもあった夫による異常な過密スケジュールと、彼の日常的なDVによって強制される音楽活動により彼女の精神状態に異変が起こり始める。“これまで全てを捧げてきた音楽とは、自分にとって一体何なのか?”自身のアイデンティティが揺らぐ中、時代は公民権運動へ突入していく。ムーヴメントの中心人物であったキング牧師やマルコムX、ブラック・パンサー党のクワメ・トゥーレらとの出会いにより、初めて自らが音楽の道を歩む意味を見出したと言う彼女は運動にのめり込んでいき、暴力的な夫の支配からも決別を遂げる――。
本作『ニーナ・シモン~魂の歌~』は、単純な音楽伝記映画の枠にとどまらない作品だ。これまでも数々の社会派ドキュメンタリー作品で高い評価を受けてきた女性監督リズ・ガルバスが、30年代南部の貧しい家庭に生まれNYに渡ったのち名声と愛する家族を手に入れ社会活動に傾倒していったニーナの数奇な人生に焦点を当てることで、アメリカ社会に生きた一人の黒人女性によるアイデンティティの模索を暴き出す一作となっている。







『ニーナ・シモン~魂の歌~』
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Neflixにて配信中







『ミス・シャロン・ジョーンズ!』



60s~70sのグルーヴィなソウル・ミュージックを現代に蘇らせ2014年にリリースしたアルバム『Give The People What They Want』ではグラミー候補となった“シャロン・ジョーンズ&ザ・ダップ-キングス”、そのリードヴォーカルをつとめるシャロン・ジョーンズは、女性版ジェイムズ・ブラウンとも称される60歳のベテランシンガー。オリジナルアルバムの初リリースは40歳を過ぎてからで、そのキャリアのほとんどをウエディング・シンガーとして過ごすかたわら様々な職業を転々とし生計を立ててきた彼女は、爆発的なヒット曲を抱えたスターではなく、まさに労働者階級のミュージシャンだった。NYを拠点とした地道な活動が実を結びようやく日の目を浴び始めた矢先、彼女のもとにステージ1の胆管がん宣告の知らせが届く。がん治療の為にトレードマークであるドレッドヘアをそり落とし苦しい化学療法を受け、友人や旧知のミュージシャン、長年の付き合いのマネージャーらによる支えのもと闘病生活を送りながら再びステージに立つ日を夢見るシャロン。自身の写真が一面を飾ったヴィレッジ・ヴォイス紙をカメラに見せながら語る、「ずっと良い音楽をやって認められることを信じてきた。歌い続けていれば、人は私の声を愛してくれるはずってね。レコード会社の人に“太りすぎ、黒すぎ、背が低すぎ、年を取りすぎ”って何度も言われたわ。この写真の私を見てよ、化学療法で少し痩せたし、癌はあるけれど私はまだ黒人だし、身長は150センチのまま」の言葉から、彼女の逆境は癌の発覚で始まったのではないということに気づかされる。抗がん剤によって身体の全ての毛が抜け落ちてしまっても“また髪を振り回しながら歌いたいわ!早く生えてこないかな?”と笑い飛ばしエネルギッシュに生き抜く“ソウル・ミュージック”を体現したような生きざまは、一筋縄ではいかなかった人生そのものを糧に築き上げられたものなのだ。
そして、闘病生活を無事終えた末に観客の前で愛するバンドと共に復活のステージをふむラストのライヴシーン。歌う歓びを爆発させる彼女の姿とそれに応え熱狂するオーディエンスが築く一体感は、音楽を愛する全ての人の胸を打つだろう。
本作製作後に再び癌を再発させ2016年に惜しまれながら息を引き取った彼女は、“こんな病気もすべてトランプのせいよ!”と冗談を飛ばし、病床に集まったバンドメンバーが奏でる音楽に合わせハミングするなど、最期まで彼女らしく在り続けた。








『ミス・シャロン・ジョーンズ!』
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Netflixにて配信中







『ソニータ』



ソニータはアフガニスタンの難民としてイランに単身越してきた少女。夢はラッパーとして多くのオーディエンスの前でパフォーマンスをすることだが、女性が歌うことすら許されないイランでは児童保護施設の子供たちの前で密かに披露するのが精いっぱいである。
パスポートも滞在許可証も無く故郷を追われてきた不法移民の彼女にとってラップだけが唯一の居場所だったが、一方でアフガニスタンで暮らす両親は全く別の将来を準備していた。それは、古くから伝わる伝統どおり見ず知らずの男性に嫁がせようというもの。9000ドルで自分の身が受け渡されると知った彼女のなかに、両親は自分を売り物として育てていたのではないかという思いが沸き立つ。私の人生は誰のものなのか?どうしたら人々の前でラップが出来るようになるのか?思い悩んだ末に、彼女はある決断へと踏み切る。


この『ソニータ』で特筆すべき点は、従来のドキュメンタリー映画およびジャーナリズムに関わる作品であればご法度の“製作者による問題点への関与”に踏み込んだ点だ。製作者は取材対象者を取り巻く環境に極力コミットせず距離感と中立性を保つというドキュメンタリーの原則が、本作でメガホンをとった女性監督ロクサレ・ガエム・マガミがアフガニスタンにあるソニータの実家を訪れるシーンを皮切りに壊されていく。問題のシーンでは、彼女の母親に話をきくうちインタビュアーであるマガミの語気がだんだんと荒くなっていくのが分かる。“結婚を強要するのですか?”“自分の娘を売るなんて”怒りの感情をあらわにし、ついには母親の“ソニータがイランでいくらか金を工面出来たら結婚を延期してもいい”という言葉に対し、自身で出資しようとして撮影クルーから“それはさすがに倫理違反だ”と止められる展開にまで行きつく。


児童保護施設で働くいとこの紹介で16歳のソニータを知ったとき、たったひとつのスマートフォンで作ったとは思えないほどのクオリティによるラップとMVを見てそのクリエイティビティに大きな衝撃を覚えたというマガミがソニータを追ううち彼女を取り巻く社会問題への反発心を強固にさせていったのは単純に同情心が作用したからではなく、女性の同胞としてそして一人のリスペクトするアーティストとしての連帯意識が生まれたからであろう。
こうして暗黙の了解を踏み越えながらも称賛を呼んだ本作は世界中の映画祭で賞を獲得し大きな注目を集めた。ドキュメンタリー作品の新たな可能性を開拓したマガミと、兄の結納金のために母親から花嫁として身売りさせられそうになる痛ましい実体験をリリックに綴った「売られる花嫁(BRIDES FOR SALE)」を全身全霊をかけてスピットするソニータ、二人の姿は既定の倫理原則にとらわれず自由を渇望し真実を追い求めるアーティスト像として重なり、時代を挑発する。







『ソニータ』
監督:ロクサレ・ガエム・マガミ  
出演:ソニータ・アリザデ、ロクサレ・ガエム・マガミ
製作総指揮:ゲルト・ハーク
配給:ユナイテッドピープル  2015年 / 91分 / スイス・ドイツ・イラン


https://www.cinemo.info/dvd.html?ck=51&ippan=1
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『HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品』



2018年コーチェラ・フェスティバルでビヨンセが披露した“ビーチェラ”は「コーチェラそのものより偉大だった」と評され、後にも語り継がれるまさに歴史的ステージとなった。
「コーチェラ行きを決めた時、花冠を用意するより自分たちの文化を持っていく方が大切だった」――そう語るビヨンセは自身の楽曲をアフロビートからダンスホール、ロックンロール、バウンスまでありとあらゆるブラック・ミュージックでアレンジすることで、先人たちが築き上げてきた黒人文化のレガシーを讃える壮大なステージをコーチェラに築いた。彼女自身にとっても特別なパフォーマンスとなったビーチェラを、8か月にも及んだ製作風景、そして実際のライヴ映像で追うドキュメンタリー『HOMECOMING』がNetflixにて公開されている。
本作で印象を残すのは、ビヨンセ自身が製作の段階にてHBCU(歴史的黒人大学、アメリカにおいて差別と抑圧を受けていた黒人に高等教育の機会を与える目的で作られた)のマーチング・バンドや100人以上の黒人ダンサーらによって構成されるクルーを集め、全員の団結をはかり各個人のルーツや現状に関心を持たせることに精力を費やしている点だ。「これまで代弁者を持たなかった人たちが、舞台にいるかのように感じることが大事なの。黒人女性として世界は私に小さな箱に閉じ込められていてほしいのだと感じてきた。黒人女性は過小評価されてるとも。ショーだけじゃなく 過程や苦難に誇りを持ってほしい。つらい歴史に伴う美に感謝し、痛みを喜んでほしい。祝福して、不完全であることを、数々の正しき過ちを、みんなに偉大さを感じてほしい。体の曲線や強気さ 正直さにそして自由に感謝を。決まりはない、私たちは自由で安全な空間を創造することができる。私たちの誰ものけものにされない」。彼女が目指した最終的なゴールとはクルーへ語ったこの思いを、パフォーマンスを通じ12万5千人のオーディエンスと4000万人のライヴ・ストリーミングを見守る視聴者へ共有することで、自身のルーツや存在に誇りを持つことの意義を確立させることだった。
「I'm a-a diva!と叫んで!」ステージ上から投げかけられる声に熱狂するオーディエンスの姿。「人々に大きな夢を抱かせて、限界など無いのだと見せることができた。なんだってできる。田舎者の私ができるなら、彼らにだってできる」――スーパースターとして不動の地位を築いているビヨンセが披露したニ夜のパフォーマンスは彼女がコーチェラのステージを降りた後も、これまで“のけもの”にされてきた者たちに希望と居場所を与え続ける。












Netflixオリジナル映画『HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品』
独占配信中



text Shiki Sugawara
edit Ryoko Kuwahara




This text is available in English




On May 14th, Alabama legislators passed a bill banning abortions with very few exceptions. Not long after, sixteen other states passed similar ‘heartbeat bills’ that ban abortion after a fetal heartbeat can be detected. Many fear that the Roe vs Wade Supreme Court case that affirmed the access to safe and legal abortion is a constitutional right is under high risk. In a world where a women’s right to choose what to do with her own body is in danger, it is not too much to say that an apprehensive world awaits for future generations to come. Sadly, a world where a woman will not be able to choose what to do with her body may become reality for the people living in Japan; a reality that we should be alarmed by.
In this months series, we would like to provide a platform for our readers to think about ‘their body’ by allowing them to read and learn from artists and activists that are taking different approaches towards this topic. We hope that this sparks a discussion towards what it means to love and accept ourselves as well as generate the importance of having the right to choose what we do with our bodies. Here are 5 stories which are about women who fought with stereotypes by their own vocal.






“Here to Be Heard: The Story of the Slits”


Although Sex pistols, The Buzzcocks and The Clash are known as pioneers in UK punk, few people may know the name of “The Slits” who everybody was talking about in the punk scene during that time. There are 4 features that drew attention to this band; Aggressive live performances which enthuse the audience, their unique and rare sound which incorporated techniques from a music genre highly influenced by reggae music that was uncommon at the time, known now as dub music today. Their sensitive and ingenious lyrics inspired by reggae poets and most importantly they are known to be “The world`s first female punk band”. “Here to Be Heard: The Story of the Slits” is a documentary which includes interviews with the band members and exclusive footage taken from “super 8” . Made by the vocalist of the band, Ari who passed away at the age of 48 in 2010, the movie looks back on their success. In 1979, the release of their debut album “Cut” which was produced by one of the greatest producers of dub music, Dennis Bovell had a big impact on the music scene in England. The unique mixture of punk and dub became the orthodox in the post punk, new wave era and was highly evaluated for their physical expression of their “DIY” spirit which is essentially talked about in defining what punk really is. Moreover, their CD’s cover art which includes a photo of the members with just a loincloth over their bodies and covered in mud was considered provocative compared to anything anyone had ever seen in the male dominated punk scene at the time. This picture pushed the female punk movement into a new era.
On the other hand, these comments were met with controversy under the punk scene. Comments such as “Women can't be punk” “They just pretend to” were commonly made. However, they stuck two fingers up in the air to the haters with their song “Typical girls” which is impressively used in the movie.
After taking a 28 year break, Ana, the vocalist of The Slits released the album “Trapped Animal” just before her death. In the album, she send a message “I am a homeless out of homelesses. We keep on staying alive”. Like her message, the band fought with stereotypes as the world`s first female punk band , and their presence, music and the movie shines amongst us and will remain to do so universally.











“What Happened, Miss Simone?”


Nina Simone is selected as No.29 in Rolling Stone's 100 Greatest singers of All Time. She was praised for her excellent talents in gospel, jazz, blues, R&B and fork music all around the world. In the 60s, she proudly released songs about black empowerment and played a crucial part in the civil rights movement. In the movie, the life of the legendary singer song-writer is drawn. Through the movie, viewers will be shocked to know that for Nina, known to be a legendary singer to this date, music was her best friend as well as her worst enemy. Due to her mother’s influence, as a child Nina often played the piano in church. When a white teacher came across her talents she was strongly recommended to start taking lessons in classical music; a request and a genre of music that was rarely played by a colored person at the time. Her parents requested that Nina should practice piano for eight hours a day. However, her feelings of alienation grew overtime as she was shut out from both colored and white communities. (We can draw similarities to the conflict caused by the main character Don Shirley in the movie “Green Book” ). She went to New York and auditioned for The Curtis Institute of Music , whilst studying at The Juilliard School. Although her skills were exceptional, she was refused to enter because a black student was in fact an unprecedented case. After being rejected, she was forced to work as a club singer to earn money for her poor family. However, her soulful voice and the skills she acquired from he classical music days led Nina to gain recognition and later drove her to stardom. Her life with her beloved husband and children comes across at first as perfect. However her busy and abnormal schedule planned by her husband working as her manager and his daily domestic violence starts to take a toll on her mentally. She starts to question what music really means to her. The civil rights movement and her encounters with Martin Luther King, Malcolm X, Kuwame Ture from Black Panther Party who were central figures in the movement, enabled her to successfully find out the answer. As a contributor to the movement, she decides to leave her violent husband.
“Nina” is not your typical music biological film. Liz Garbus, a female director who has gained recognition and praise for her societal documentaries, focuses on Nina`s brutal life featuring scenes based on her childhood, her family and social activity and tackles the ongoing debate about what it’s like to live in American society as a black woman.












“Miss Sharon Jones!”


Sharon Jones & the Dap-Kings were nominated for a Grammy for their song, “Give The people What They Want”; a song that was released in 2014 which incorporates the groove soul music music from the 60s . The lead vocalist, Sharon Jones is a 60 years-old expert singer who is known to be the female version of James Brown. At the age of 40 , she finally released her first album, whilst working as a wedding singer. She is truly a singer from the working class, often taking up odd jobs to make a living for herself. Moving to NY, Sharon finally finds fame but learns that she has stage 1 tumor bearing cancer. Her dread locks, a staple symbol to her style were cut due to her cancer treatment and she was given hard chemotherapy. With support from her friends, close musicians and her long time manager, she battles with her cancer, dreaming of standing on a stage to sing again. Showing the camera a page of “The Village Voice” with a picture of herself on the front cover, Sharon says “I always believed that one day my music would be recognized”. If I kept on singing, everybody would love my voice. People from the record company persistently told me that I was too fat, too black, too short and too old. Look at this picture of myself now. I got a little skinnier because of the chemical treatment. Although I have cancer, I am still black and also 150 centimeters tall.” From these words, we can find out her cancer is not the first time for her to come face to face with adversity. She is seen to be quoting “I want to sing a song shaking my hair again? When will my hair grow back!” after losing all of the hair on her body due to the anti-cancer drug whilst laughing. Such an attitude to life expresses the true meanings of “soul music” that was built around her life faced with many difficulties. The last scene of the movie, shows Sharon successfully fighting against her illness, and her on stage with her beloved band infront of her fans.The sense of unity that is formed between Sharon and her enthusiastic audience will move mountains.
After making this movie, Sharon passed away in 2016 because of her recurring cancer.
In the very last scene she is seen, making a joke and saying “This is all Trump’s fault! ” and humming to music which her band members play in her room.













“Sonita”


Sonita is a girl who moves to Iran as a refugee from Afghanistan. She dreams to become a rapper and perform in front of a big audience. However, she is only able to secretly perform in front of the children in her orphanage because in Iran, women are not allowed to sing. As a girl with no passport and considered an illegal immigrant, Sonita’s last hope was to rap. However her parents living in Afghanistan only knows of the status quo. It is an old tradition that girls have to marry men whom their parents partner up with. After learning that she was sold to her parents for 9000 dollarss, she wonders if her parents raised herself for money. Who does my life belong to? How can I sing rap in front of people? Being worried, she finally makes a decision.
This movie is interesting in that directors of documentary films or films related to journalism are generally banned from getting involved in the life of the person being documented. However, in Sorita the opposite occurs. The general principal in that directors should not commit to the person’s environment and has to keep distance and neutrality is broken in the scene when the female film director Rokhsareh Ghaemmaghami visits Sonita`s parents house. In this scene,when Maghami, the interviewer talks with her mother, you will find that Maghami `s way of talking gets harsh. She asks her mother “Will you force her to marry?” “I cannot believe that you would sell your daughter” , expressing feelings of anger. Finally, her mother says “If I could get some money, I would postpone the marriage.”
Although Maghami tries to give Sonita’s mother some money, her shooting crew stop her and tells her that it is unethical to give that much. Maghami is really shocked by the creativity that the 16 years-old Sonita possesses when she hears that her music video was made by just a smart phone.
Following Sonita, Maghami rebels against social problems around the girl and develops feelings of sympathy for her as well as feelings of respect towards her as a woman in refuge.
This movie was later praised , acquiring many awards around the world in film festivals and was able to get more attention. Maghami who developed a new possibility for documentary works and Sonita who sings “BRIDALS FOR SALE” a song that was written about her experience when she was about to be sold as a bride by her mother overlap with the artist’s image who pursues the truth and has a thirst for freedom. There is no doubt that they have opened up a new path for the next generation.












“HOMECOMING”


In 2018, “Beychella” which was performed by Beyoncé in Coachella Valley Music and Arts Festival was known to be “ greater than Coachella itself” and will likely remain an unprecedented historical event. “When I decided to perform at Coachella, it was more important for me to bring our culture than to prepare the corolla” Taking her songs and arranging them to sound an afrobeat, dancehall rock n roll and bounce like way, was her way of paying homage to the African American culture that was founded and built from her ancestors. “HOMECOMING” is a documentary which will air on Netflix that includes scenes taken for eight months leading up to the big day and actual footage of the performance held at Coachella. A performance that holds a special place in Beyonce’s heart.
The most memorable scene in this movie is during the time of production, when Beyoncé gathers the marching band of HBCU(The historical negro college, which was established to give black people the opportunity to get higher education ) and the dance crew which is consisted of more than 100 black dancers. She is seen uniting everyone and trying to engage and focus on each individuals past and present. She states,“I believe it is important for us to feel as if people who were not given a platform to speak out are with us on this stage today. As a black woman, I have always felt like society wanted to hide me away in a small box because black women are not valued enough even today. I want them to be proud of not only the show but also the process and the hardships. I want women to appreciate the beauty found in their cruel history and feel joy in the sadness. I want everyone to feel proud being imperfect, feel as if they had made the right mistakes and to feel the greatness in it . Thanking the curves in our body, the strength, the honesty and the freedom. There are no rules, we can create freedom and a safe space. Nobody should be alienated.” Beyoncé aims to establish what it means to truly be proud of your roots and your existence, sharing her feeling amongst her crew members and the one hundred twenty thousand people in the audience. Not to mention the forty million people watching the live stream.
The audience screams “I’m a diva!”.
“I was able to make people hold a big dream and show them there are no limits. We can do anything. If countrymen can do that, we can do it too”
After her performance, Beyoncé continues to give hope as she shares her own struggles as being a true African American woman.








text Shiki Sugawara
edit Ryoko Kuwahara

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https://www.neol.jp/music-2/

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