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「女性関係」という道徳ツール - ふるまい よしこ 中国 風見鶏便り

ニューズウィーク日本版 / 2013年9月11日 20時24分

 中国当局はこうやって見事に目標人物のイメージを刷り込んでいたのだ。汚職やその他明らかな刑事事件の詳細が実際に明らかになる前に大衆に向けて当人の道徳的地位を貶め、社会的地位を奪い取る。その先、裁判を受けて刑が確定するのか、それともそれには至らない(あるいは証拠不十分?)とされて釈放されても、その人物の社会的名誉はある程度奪われてしまう。後者は艾未未のケース、そしてアメリカ籍の「薛蛮子」もそうなる可能性が高いといわれている。

 そしてそこに登場する、顔にモザイクをかけられ、名前も「某」とだけ記された女性たちはただの「工具(道具)」なのだ。追い落としたい相手を道徳的に貶めることだけを目的として「女性」という存在を堂々と利用する当局。その心理には男女の平等性など本当にあるのだろうか?

 わたしは買春や売春、あるいは汚職やさらには薄煕来や王立軍のような公権を乱用する人物の行為を正当化するつもりはない。だが、女性を簡単に道具として利用し、まだ何も知らされていない人たちにまず道徳心による嫌悪感を植え付ける。そんなことを簡単に思いつき、また実行する公的権力にも正当性はないと感じている。




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