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吾輩は不機嫌である - ふるまい よしこ 中国 風見鶏便り

ニューズウィーク日本版 / 2013年11月12日 10時23分

 さらに「学校で日本人を殺せなどとうそぶく教師だっている。ネットにはそんな発言がゴロゴロ転がっている。そんな環境で暮らすぼくたちが他国の子供のことをとやかく言えるのか」という指摘もあちこちに出始めた。こんな冷静な分析が出てくれば、少なくともこの事件があまり国内で騒ぎ立てられると、中国当局にとってやぶ蛇になりかねない。今のところ、中国当局は騒ぎに乗らず煽りたてることなく見守る方針、あるいはすでに一部の過激行動を抑えているようにも見える。

 だが、ツイッターは海外在住者と直接つながっていることもあり、まだまだデモの様子も流れてくるし、意見や反論も飛び出してくる。ジミーの謝罪後にもABCトップの謝罪だの、ジミーの辞職だの、番組打ち切りだの、もともとお笑い番組を相手にいつまで冗談の分からない要求が続くのかなと思いつつ、それらを眺めていた時に流れてきた次のツイートはずばり、この事態を見守る人たちの気持ちを言い当てているのではないか。

「冗談もわからない。なにかあるとキリキリして、やつらが自分の命を狙っていると考える。ただのジョークがちょっと度を越したくらいで、怒りの火を燃え上がらせ、恨みを忘れず何かあると持ちだしてコケにする。なによりも...キミはそんなやつと友だちになりたいかい?」

「吾輩は不機嫌である」。友だち...にはちょっと敬遠されているかもしれない。




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