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中国と世界、そして日本 - ふるまい よしこ 中国 風見鶏便り

ニューズウィーク日本版 / 2013年12月13日 6時57分

 これらの一連の動きも、中国政府の「アメとムチ」の一環だろう。英語メディア、それも『ニューヨーク・タイムズ』を中国から追い出せば、中国が世界にアピールできるチャンスを自ら放棄することになる。バイデン副大統領訪中時の熱心な報道で「中国の意図するもの」を世界に伝えられた中国がそんなことをするとは思えない。今は西洋メディアをぎりぎりまで追い込むことで「お灸」をすえれば、今後危ない橋を渡るのを躊躇するはずだと考えているのだろう。実際に『ブルームバーグ』は昨年、習近平国家副主席(当時)の家族の経済力を報道した後、嫌がらせを受けており、先日、同社中国報道記者の記事が「当局を怒らせるおそれがある」とお蔵入りにされたことが明らかになっている。

 中国はこうして今、イギリスを、アメリカを、世界を手玉に取り始めている。日本はもっと冷静になって、「日本が」と熱くなるのではなく、中国とのつきあい方を慎重に探っている世界ともっとうまくシンクロし、協力していける手段を練ったほうが良いのではないだろうか。

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