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ミレニアルズ世代が熱狂する「カスタマイズ」とは何か

ニューズウィーク日本版 / 2015年7月1日 19時0分

 この変化は私だけではなく、母にも起きていました。そして、私たちはいつもの帰り道の車内で何ヶ月も口にしなかったが、確信をもちつつある「あのこと」について口を開きました。

 私はこう言いました。「私たちが求める完璧なプロテインバーは存在するんだね」。そう言う私に母は「その通りね」と返事をくれました。私たちは気付いたのです、「ひとりひとりが求める完璧は異なる」ということを。

 私は、すぐに母へこう伝えました。「完全カスタムメイドのプロテインバーを製造する会社を作ろう!」と。母はこう返事をしてくれました。「いいわね、やってみましょう。顧客1人1人が自由にオリジナルのプロテインバーを楽しめる会社を......。そう、まるで私たちが家で手作りして、食べるのを楽しみにしていた"あの"プロテインバーのようにね」



 そして、世界で初めて「顧客の1人1人が自分の好みにあったプロテインバーを作れる」ブランドとして、YouBarはスタートしました。"A Nutrition Bar Created by You, for You.(あなたが作る、あなただけのプロテインバー)"というキャッチコピーと共に。

――YouBarをスタートした当時(2006年頃)のエピソードは?

 YouBarをスタートさせた2006年当時、前述の通り、母と私の2人でビジネスをスタートさせましたので、カスタムメイドのプロテインバー作り、セールス、商品の発送、カスタマーサポートなど、YouBarのアイデア、ビジネスを進めるためにすべてのことを2人で行っていました。

 今では30名の従業員を抱える規模まで成長することができましたが、振り返ると毎日あれもこれも、としなければいけないことが山積みされた毎日を過ごしていたのを覚えています。

――YouBarというネーミングの由来は? またもし、何かロゴに込めたメッセージがあれば紹介をお願いします。



 とりたてて、YouBarというネーミングの背景に秘密のメッセージ......はないのですが、シンプルに「あなたのために、あなただけのプロテインバーを届けたい」という想いから、「YouBar」というネーミングに決めました。

――今、振り返ってみてYouBarのアイデアとビジネスを継続させるにあたり、最も困難だった出来事は何でしたか?

 私がYouBarを始めた当初、そもそも顧客たちは「自分が食べるもの(プロテインバー)をカスタマイズする」ということ自体に慣れていませんでした。なので、「顧客1人1人に、自分自身の好みに基づいたプロテインバーを注文できることの"価値"を説明し、理解を得る」ことが、当時最大の課題でした。

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