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『オマールの壁』主演アダム・バクリに聞く

ニューズウィーク日本版 / 2016年4月19日 17時40分

 初めての出演作が『オマールの壁』という映画だったので、ある種のプレッシャーや責任を感じている。例えば、ハリウッドはタイプキャスト(イメージの固定化による類似的なキャスティング)が多く、テロリストの役が来たりする。でも、もちろんノーです。自分としてはこの映画が基準になっていて、「オマールの後でこういう役をやっていいのか」といつもプレッシャーを感じていた。でもすごく有意義で、素晴らしい3年間だった。

――この映画の中で好きなシーンを1つ挙げるとしたら?
 
 1つだけ選ぶのは大変だけど、あえて言えば、最後の方でオマールが壁を登るのを老人が助けてくれるところ。

――それははぜ?

 あの場面はまさにパレスチナの物語を表していると思うから。何世代もの人々が、パレスチナのああした苦しい状況の中に生まれ育ち、オマールのように希望を失いかけていく。でもそのときに老人、つまり前の世代の人たちが希望を失わないよう助けてくれる。

 壁自体がパレスチナの苦しみや葛藤を象徴するものであり、悲劇を思い出させるものだ。



大橋 希(本誌記者)


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