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英国EU離脱投票、実は世代の「上vs下」が鍵を握る?

ニューズウィーク日本版 / 2016年6月15日 17時50分

 EU離脱投票の行方を決めるのは、実は「右」対「左」の概念ではなく、どうやら階級や年齢層で分かれる「上」対「下」のようだ。

 わたしはずっと、EU離脱投票について「またスコットランドのときと同じで、拮抗して大騒ぎになるけど最終的には残留派が勝つ。英国ってそんな国」と思って来たのだが、今回とスコットランド独立投票には大きな違いがある。それは、スコットランドがグレイトブリテンの一部になったのは300年前の話だが、それに比べればEUなんてのはぜんぜん最近のことであり、「そんなの自分の若い頃はなかったもん」と言う世代がまだ大勢生きているということである。

 この世代には、確かに「離脱したら世の終末が訪れる」的なドラマチックな脅しはスルーされるだろう。


[執筆者]
ブレイディみかこ
在英保育士、ライター。1965年、福岡県福岡市生まれ。1996年から英国ブライトン在住。保育士、ライター。2016年6月22日『ヨーロッパ・コーリング 地べたからのポリティカル・レポート』(岩波書店)発売。ほか、著書に『アナキズム・イン・ザ・UK - 壊れた英国とパンク保育士奮闘記』、『ザ・レフト─UK左翼セレブ列伝 』(ともにPヴァイン)。The Brady Blogの筆者。

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

ブレイディみかこ


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