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国民投票か、間接民主制か? 理想の選挙制度を探して

ニューズウィーク日本版 / 2016年6月30日 16時51分

 恥も外聞もない手前味噌で恐縮だが、この登場人物のセリフには、ひそかに問題提起を込めている。

 もし、人工知能のプログラミングで方針を決める政治が実現したら、理想的な「成長と分配」のバランスを正確に算出してみせるのかもしれない。その結果に満足する人もいれば、「コンピュータの言いなりではイヤだ」と、違和感をおぼえて納得できない人もいるはずだ。

 ナチスは民意が生み出した独裁政権だったし、「アラブの春」と呼ばれた民主化運動は、むしろ社会の混乱を深める結果をもたらしている。そして、先般のイギリス国民投票が決した「EU離脱」の結論......。

 人類にとっての理想の民主主義探しは、まだまだ続いていくのだろう。

[筆者]
長嶺超輝(ながみね・まさき)
ライター。法律や裁判などについてわかりやすく書くことを得意とする。1975年、長崎生まれ。3歳から熊本で育つ。九州大学法学部卒業後、弁護士を目指すも、司法試験に7年連続で不合格を喫した。2007年に刊行し、30万部超のベストセラーとなった『裁判官の爆笑お言葉集』(幻冬舎新書)の他、著書11冊。最新刊に『東京ガールズ選挙(エレクション)――こじらせ系女子高生が生徒会長を目指したら』(ユーキャン・自由国民社)。ブログ「Theみねラル!」


長嶺超輝(ライター)


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