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深センに行ってきた:物を作れる人類が住む街で

ニューズウィーク日本版 / 2016年12月9日 15時0分

 ちなみに去年の Maker Faire Bay Area の Google ブースでは色々な Google のハードウェアプロダクトや実験プロジェクトの展示をやっていたほか、Maker Breaker Lab というのをやった。



 ブースには壊していい物がズラッと並んでいて、子どもたちは、何を壊したいかみんなで決める。そして、Google 社員がそれを壊してみせ、その様子を動画に撮影。



 壊し終わったそのオブジェクトを子どもたちは触ってみることができるし、壊れる様子を動画で見ることもできる。非常に様々な物がこの日は壊され、中身が分解された。

 「物を壊してはダメ」「物を開いてはダメ」と言われる都会の現代っ子達に物を壊し、物の中身と仕組みを知る機会が与えられた。



 Google ブースでは他にも Soldering tent を開催し、大人も子供も含め、非常に多くの人がはんだづけを体験した。壊す方もいいけど、作る方も大事。簡単なはんだづけで、 LED が光るバッジを作ることができた。



 友達の Bunnie Huang はAn Insider's Guide to Shenzhen Manufacturing でこう語っている。

「アウトソーシング。その言葉、大っ嫌いだ。それじゃダメなんだよ。CADファイルを中国に送れば魔法のように製品ができてくるとでも思ってるわけ?ちゃんと現地に行って、パートナーシップを確立しないと製造なんてできるわけない。」

"It's not about 'outsourcing,'" says Huang, dismissively. "I hate that word -- like you're just going to ship CAD files to China and magic elves are going to make Christmas happen for you. You're really building a relationship," he says, "A partnership." And that relationship needs to be built in person.

 「アメリカは20年ぐらい前にマネジメントに詳しい人達とハーバード・ビジネス・レビューの著者たちが企業にコアコンピタンスに集中してそれ以外は中国みたいな低賃金の国にアウトソースしてしまえと言い始めた、あそこからおかしくなったんだ。こういうマネジメントの人たちが理解してなかったのは、自分の会社の社員たちが持っていた製造のプロセスやその特異性に対する細かい知識、それこそが自分たちのコアコンピタンスだったってこと。アメリカの会社、特にベイエリアの会社はそれらを全部放棄して、サプライヤーや設備メーカーなど、製造に関わるエコシステムを全て消滅させてしまい、まだ製造が行われている場所に全部移してしまった。」

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