埼玉の小さな町にダライ・ラマがやってきた理由
ニューズウィーク日本版 / 2016年12月28日 11時24分
法王が聴衆に語り掛けたのは「腕がよくても優しさがなければ薬は効かない、腕がなくとも優しさがあれば薬は効く」――チベットに伝わる言葉だという。「医は仁術なり」というが、現代医療においても優しい心が必要だというのが法王のメッセージだ。会場の西蔵さんたちはじめ、毛呂山町在住のチベット人たちも感慨深げに法王の講演を聞いていた。
西蔵さんたち毛呂山町のチベット人は、地域医療に貢献しているだけではなく、この地とチベット社会、ひいては世界とをつなぐ窓口としての役割を果たしている。日本社会に溶け込むだけではなく、異なる文化的背景を持つ人の存在が地域社会を豊かにしていると感じさせられた。
[筆者]
高口康太
ジャーナリスト、翻訳家。1976年生まれ。千葉大学人文社会科学研究科(博士課程)単位取得退学。独自の切り口から中国・新興国を論じるニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)。
高口康太(ジャーナリスト、翻訳家)
この記事に関連するニュース
-
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマが89歳に、「迫る後継者問題」と海外メディア
Record China / 2024年7月20日 20時0分
-
アングル:ダライ・ラマが89歳に、チベットに迫る後継者問題
ロイター / 2024年7月12日 16時20分
-
ダライ・ラマ89歳、動画公開 ひざ手術でNY滞在「経過良好」
共同通信 / 2024年7月6日 17時46分
-
TVマン見た「マジで秘境」チベット仏教の村(前編) 中国とインド国境「最果ての村」目指した結果…
東洋経済オンライン / 2024年7月6日 12時0分
-
日本の主権を侵害する香港当局を政府は許すのか 香港の民主・人権活動家が日本に向かわない3つの理由
東洋経済オンライン / 2024年6月27日 12時0分
ランキング
-
1バイデン大統領、米大統領選からの撤退を表明 代わりの候補としてハリス副大統領を指名
日テレNEWS NNN / 2024年7月22日 3時30分
-
2党内からの「撤退圧力」強まるバイデン氏、進退の判断にはジル夫人らの意向が影響か
読売新聞 / 2024年7月21日 9時45分
-
3《トランプ前大統領銃撃事件で使用》「全米で広く出回る」AR-15ライフル、日本の暴力団が「使わない」理由
NEWSポストセブン / 2024年7月21日 16時15分
-
4大統領警護隊、警備強化を拒否 トランプ氏側が複数回要請
共同通信 / 2024年7月22日 0時36分
-
5「トランプ氏なら終戦可能」 ジョンソン元英首相が寄稿
共同通信 / 2024年7月21日 22時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)