米中、日中、人民元、習体制――2017年の中国4つの予測
ニューズウィーク日本版 / 2017年1月12日 16時54分
「日中国交正常化45周年を迎えた2017年こそ大々的な日中関係改善を実現するべき」との声もあるが、「変なことにならなければ今のままでいい」という意見も少なくない。
先日、中国に駐在する日本人ビジネスマンを取材したが、「チャイナリスクと言いますが、実は日本政府リスクです。日本側が何もしなければ、とりあえず今の環境でのビジネスは続けられるので」と話していた。
確かに韓国を見ても、2015年には朴槿惠大統領が中国の閲兵式で天安門の上に立つという大サービスを見せるほど蜜月の中韓関係だったが、2016年にはTHAADミサイル配備という決定ひとつで一気に関係が悪化してしまった。
トランプ新政権が誕生する米国という変数もあり、低め安定の日中関係が続けられるか、安倍政権の手腕が問われそうだ。
[筆者]
高口康太
ジャーナリスト、翻訳家。1976年生まれ。千葉大学人文社会科学研究科(博士課程)単位取得退学。独自の切り口から中国・新興国を論じるニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)。
高口康太(ジャーナリスト、翻訳家)
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