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渓流釣り&野営をミニマルに楽しむアウトドアギア

ニューズウィーク日本版 / 2017年3月3日 17時20分

沢の奥へと分け入り釣りを楽しむ「源流野営」のためのギアを展開するガレージメーカーのRiverSideRambler(RSR)。アウトドアのガレージメーカーとしては異色の立ち位置でものづくりを続けるブランド主宰・河野辺元康さんのインタビューをお届けします。

源流泊のためのストーブたち

――RiverSideRamblerはブランド名が示す通り、源流で野営するというアクティビティがバックグラウンドにあるのでしょうか。

河野辺 そうですね。ソロでの源流泊に必要なギアを作ることをテーマにしています。渓流釣りは結構過酷なアクティビティではありますけど、最近は注目されつつあるようです。これまでトレランをやってきたような人が、オフトレイルにも興味を持ち始めている。山の中で一泊して、そこで食料も調達して......といったことをやろうとすると、釣りですよね。

――UL(ウルトラライト)も食料を減らすことは難しい。渓流釣りならそれができる。

河野辺 僕らはSAWYERとかで沢の水を浄化して使いますから、水も持たない。イワナを釣ってタンパク源にするし、知識があれば植物も採集できます。2日程度の野営なら全然いけますよ。ここのところ、アメリカからの逆輸入みたいな感じでテンカラが流行ってきていますが、あれもミニマルな装備で遊べるところがうけているんじゃないでしょうか。

――パックロッドくらいの荷物で済みますからね。ULの発想と通じるところがあるわけですね。

河野辺 渓流釣りは、いわゆる海釣りや川釣りとはまったく違いますし、やってみると違う風景が見えてきますよ。戦略的な釣りの楽しさがあるんです。

――そういう源流で使う道具のブランドを立ち上げたきっかけを教えてください。

河野辺 動機は、やはり自分で使うギアを作りたくなったことで、きっかけになったのは、いまの主力商品であるアルコールストーブです。

源流釣りは釣り具を持って行くので荷物を極力減らしたい。だから、コッヘルに全部しまえるアルコールストーブを持って行きます。以前は定番のモデルを使っていたんですけど、沢の上流は気温も低いしお湯を沸かすのがすごく大変で。良いものはないかといろいろ調べたら、日本にアルコールストーブを空き缶で作っている人たちがいて、一部ですごく盛り上がってたわけです。

――日本のULカルチャーの原点にもなった、アルコールストーブを自作するコミュニティですね。

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