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エリザベス女王、最長在位の秘訣は食にあり(チョコは別腹)

ニューズウィーク日本版 / 2017年6月19日 17時30分

トマトとバジルのサラダ
ケント産のイチゴとバニラのケーキ、果物を添えて

料理に野菜が多く使われているのも女王の指示である。日常食ではポテトを食べない女王でも、こういう時は口にするのだろう。

この食事会では広間に12人掛けの丸テーブルが幾つも配置され、それぞれのテーブルに各国の君主・王族のカップルとホストの英王族が座った。

天皇、皇后両陛下はエリザベス女王、夫君フィリップ殿下と同じメインのテーブルで、天皇は女王の左隣という2番目の上席を与えられた。女王の右手の最上席はスウェーデンのカール16世グスタフ国王が占めた。皇后はその国王の右隣の席だった。

女王が皇室よりも行き来があり、縁戚関係もある欧州の王室を差し置いて両陛下を上席に着けたところに、女王の心配りと共に、両陛下に対する親愛の情が伝わってくる。

両陛下そろっての訪英はこれが7回目だったが、振り返れば陛下にとって退位前にエリザベス女王と会う最後の機会だったとなるのではないだろうか。

【参考記事】エリザベス女王がトランプ氏を公式招待へ ──王室の占める位置とは



日常食にも頑固通す

女王の日常食に戻ろう。フラナガン氏は週に2回、数日先までの朝昼晩のメニュー候補を提出し、女王はそれに〇や×をつけて、実際のメニューが決められる。

同氏はある1日の典型的なメニューを明かしている。

朝食 起きるとまずアールグレイの紅茶(ミルク、砂糖抜きで)にビスケットをつまむ。9時に食事。フルーツにシリアルが定番。時々、これに代えてトーストにマーマレードのことも。まれにスクランブルエッグとスモークサーモンを付ける。

フィリップ殿下は8時半に朝食を取るので、朝は夫婦別々だ。

昼食 昼食前に食前酒としてレモンと氷をたっぷり入れたジン、もしくはデュボネ(甘口の食前赤ワイン)。これは何十年と変わらない。
 
食事は魚、もしくは鶏にサラダのみ。魚はドーバー海峡の舌平目が好み。皿に軽くゆでてしんなりしたホウレンソウかズッキーニを敷き、その上に魚、鶏を置くのが定番。先に述べたようにポテト、米、パスタは取らない。ワインは飲まない。

間食 午後の紅茶の時間には、つまみにフィンガーサンドイッチ、スコーン、好物のケーキのいずれかを口にする。サンドイッチの中身はキュウリやスモークサーモンなどだが、ラズベリーのサンドイッチも好みだ。

夕食 ラム、ローストビーフ、マトンなど、その日によるが、牛ヒレや鹿のステーキをマッシュルームのクリームソースで食べるのが好みと言われている。食事中の飲み物はドライマティーニで、ワインは飲まない。

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