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ヘンリー王子が語った母の死と英王室(前編)

ニューズウィーク日本版 / 2017年7月25日 18時0分

自分にとって大事な役割は3つあると王子は考える。まずは母ダイアナのレガシーをたたえ、前進させることだ。「母は自分がやり遂げられなかったことを、私にやらせたいだろうなと直感的に感じている」

HIV感染に対する根拠のない恐れが蔓延していた時期、ダイアナはエイズ患者と触れ合う写真を撮影させ、世間の偏見を変えるのに役立てた(ダイアナはインタビューで「私は人々の心の王妃でありたい」という忘れ難い言葉を残した)。

昨年12月、カリブ海のバルバドスを訪れたヘンリーは、歌手リアーナと一緒にカメラの前でHIV検査を受けた。06年、同じく幼い頃に母親を亡くしたアフリカ南部のレソトの王子と共にチャリティー財団「センテバレ(現地語で「忘れな草」の意味)」を設立。エイズ感染率が世界2位のレソトの子供を支援する組織だ。

さらに世界中で地雷や不発弾を撤去しているイギリスの団体ヘイロー・トラストも支援し、母親の「世界から地雷をなくす」活動を受け継いでいる。

2つ目の役割は、91歳の女王を支えること。女王は自分の公務のいくつかを徐々に孫に肩代わりさせている。

<インタビュー後編はこちら>


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[2017.7. 4号掲載]
アンジェラ・レビン(ジャーナリスト)


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