日本の「料理人帯同制度」は世界でも少数派 おもてなしの是非
ニューズウィーク日本版 / 2017年8月14日 20時0分
そして英語で印刷されたメニューをそのまま写している(丸かっこ内は筆者訳)。
Aji Tartar, Toasted Tatami-Iwashi
Soy Sauce and Olive Oil Dressing
(アジのタルタルとあぶったタタミイワシ、しょうゆとオリーブオイルのドレッシングで)
Roasted Lobster with Lemongrass Butter
Soba Blinis
(ロブスターのロースト、レモングラス風味のバターとソバ粉のパンケーキ)
Sea Bream Filet
Beetroot and Celeriac Cream
Wasabi Foam and Lettuce Sauce
(タイのフィレを、ビーツと根セロリのクリーム、泡状にしたワサビとサラダ菜ソースで)
Wagyu with Yuzu
Seasonal Vegetables and Diamond Potato
(和牛にユズを添えて、季節の野菜とひし形のポテトと共に)
Sansho Scented Strawberry Tartar
(さんしょうの風味を付けたいちごのタルタル)
Vanilla Panacotta, Reduced Balsamic
Strawberry-Lemongrass Sorbet
(バニラ味のパンナコッタに濃縮したバルサミコソースをかけて、いちごとレモングラス風味のシャーベットと)
飲み物はフランスワインだった。
Sancerre La Sablette 2010
(サンセール・ラ・サブレット 2010年)
Connétable Talbot Saint-Julien 2005
(コネタブル・タルボ 2005年)
ロワール地方の白ワインに、赤はボルドー地方メドック地区(サン・ジュリアン)のシャトー・タルボのセカンドワイン。
河野氏は料理の感想をこう述べる。
「大使公邸のフランス人シェフによるフランス料理でしたが、メニューの通り前菜からデザートまで一品ずつ、全ての料理に日本の素材が活かされていました。いちごに山椒という取り合わせは、あまり日本ではないと思いますが、絶品でした」
「フレンチをはじめヨーロッパの料理に確実に日本の影響が浸透していることを感じましたし、シェフの日本の素材を取り入れようという意気込みにも感動しました。日本食と日本の食材、強力な日本のコンテンツです」(かぎかっこ内は原文ママ)
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