日本が急接近するインドが「対中国」で頼りにならない理由
ニューズウィーク日本版 / 2017年9月20日 6時40分
もし、モディが経済改革に失敗して、投資家たちが期待したような成長を遂げられなかったとしても(そうなる可能性は高まっているが)、向こう数十年は5%成長が続くだろう。そして日本は、世界中の誰よりもその恩恵にあずかることができる。
4年ごとの選挙に振り回されるアメリカは長期の戦略を立てにくいが、とジェイコブは言う。日本企業は気が長く、現に自動車のスズキはインド市場で(アップルを除けば)どのアメリカ企業よりも成功している。
中国に対抗するために、日本やアメリカがインドを自分の陣営に引き入れたいと本気で考えるならば、時間がかかることを覚悟しなければならない。一朝一夕にはいかないだろう。
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【参考記事】インド「聖なる牛」の闇市場
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ジェーソン・オーバードーフ(ジャーナリスト)
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