トランプの貿易戦争が始まった
ニューズウィーク日本版 / 2018年1月25日 19時40分
中国の市場開放に失敗したのは、共和党と民主党の米政権がその後の対応を怠ったからだ。
この重大な転機に際し、ホワイトハウスの職員は前向きな発言をしている。ある米政権高官は1月19日に報道陣に対し、アメリカは「NAFTAと米韓FTAで良い結果」に落ち着くことを望んでおり、WTOについては中国の台頭に対応できるようにするための「本気の改革」を望む、と言った。どちらとも、なんとしても必要だ。
だがアメリカがその両方を実現するには、トランプ政権が強硬な姿勢や一方的な言動をやめ、カナダやメキシコ、日本、EU、韓国などの同盟国と連携する方法を見つけ、現実的かつ多国間の貿易ルールを確立するしかない。かつてなくバランスの取れた貿易ルールと相応の結果が求められる新時代に突入した、というトランプ政権の見解はそれ自体、正しい。
だがアメリカがそれを実現するには、友人の助けが必要だ。
(翻訳:河原里香)
This article first appeared on the Council on Foreign Relations site.
Edward Alden is the Bernard L. Schwartz senior fellow at the Council on Foreign Relations (CFR), specializing in U.S. economic competitiveness. He is the author of the new book Failure to Adjust: How Americans Got Left Behind in the Global Economy.
エドワード・オルデン(米外交評議会〔CFR〕上級研究員)
この記事に関連するニュース
-
トランプとメキシコとの対立は「中国の漁夫の利」...「アメリカ・ファースト」のオウンゴールとは?
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月15日 14時38分
-
トランプ氏再登板で正念場=存在意義問われるWTO―発足30年
時事通信 / 2025年1月13日 14時38分
-
〝トランプ関税砲〟に日本大打撃か 石破首相「外交無策」で実害…自動車産業直撃、物価高に拍車も 長年にわたる対日貿易赤字に憎悪
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月10日 11時33分
-
WTO紛争処理制度改革、トランプ政権始動前に合意できず
ロイター / 2024年12月19日 12時29分
-
「通商交渉の責任者は自分」トランプの陣頭指揮で米通商政策はカオスに
ニューズウィーク日本版 / 2024年12月17日 22時4分
ランキング
-
1拘束の韓国大統領が談話「残念ながらこの国の法はすべて崩れた」「流血を防ぐため応じた」
読売新聞 / 2025年1月15日 11時52分
-
2韓国・尹錫悦大統領の拘束令状を執行、現職で初…戒厳令宣布巡り
読売新聞 / 2025年1月15日 10時55分
-
3ロシア外相、日本の「対話再開」姿勢に苦言=文化フェスは評価
時事通信 / 2025年1月14日 22時1分
-
4米SEC、マスク氏を提訴 ツイッター株取得の開示遅れで
ロイター / 2025年1月15日 10時50分
-
5世界の軍事力ランキングで韓国5位、北朝鮮34位、日本は?=韓国ネット「意味ない」「実際に戦ったら…」
Record China / 2025年1月15日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください