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金正恩氏、再び訪中の噂が

ニューズウィーク日本版 / 2018年5月27日 12時15分

だからトランプ大統領が24日に米朝首脳会談を中止すると宣言した瞬間、金正恩委員長は金桂冠(キム・ケグァン)第1外務次官に「いつでも、どこでも(トランプ大統領と)会う用意がある」という「超低姿勢な」談話を発表させたのだ。



トランプ大統領も25日、金桂冠談話を歓迎し、「本当は対話をしたい」旨の意思表明をしている。そして「6月12日にシンガポールで」米朝首脳会談を開くという、これまで通りの可能性もあると言っている。

となれば、次は中国の習近平国家主席に会わなければならない。

列車統制表に「6月10日~14日」という日程があるところを見ると、そしてもしこれが本当なら、トランプ大統領が示唆したように「6月12日にシンガポールで米朝首脳会談を開催する」という方向での水面下の交渉が、米朝間ですでに了解事項として進められているということになろうか。

あの大国のアメリカの大統領と、しかもあの「ドナルド・トランプ」という、破格の人物と会う!本当に会うことになってしまった!

「さあ、どうしよう!」と、習近平国家主席に泣きつきに行くつもりなのだろうか?

シンガポールに飛ぶフライトは中国製を?

しかも今度は日帰りでないのか、あるいは、余分に日程が確保してあり、28日に訪中するのかもしれない。

それとも、27日と28日の2日間を使ってフライトなどの相談もするため、北京に一泊するのかもしれない。

なぜなら、6月12日を挟んで列車統制指示が出ているということは、金正恩委員長が「中国を経由してシンガポールに行く」ということを意味していると解釈されるからだ。

北朝鮮製の飛行機に乗って中国を経由し、中国から再びシンガポールに向かうのか、あるいは中国まで列車で行って、そこから中国製の飛行機に乗ってシンガポールに行くのかは、まだ分からない。「6月10日~14日」という列車統制指示が本当だとすれば、列車で中国に入る可能性が高い。そこから中国製の飛行機に乗る。シンガポールからは飛行機で北京に戻り、北京から北朝鮮に列車で戻るという可能性は否めない。

ただし、この日程も教え子たちが手分けして調べてくれた情報なので、どれだけの正確さがあるかは、何とも言えないところはある。教え子たちには申し訳ないが、慎重に判断し分析しなければならない。

しかし、いずれにしても、トランプ大統領に会うことはまちがいないと見ていいだろう。それもトランプ自身が言っているように(何度も繰り返して申し訳ないが)「6月12日にシンガポールで」という可能性が高い。

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