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金正恩氏、再び訪中の噂が

ニューズウィーク日本版 / 2018年5月27日 12時15分

トランプ大統領と何度も会ったことのある習近平国家主席に手ほどきを受け、非核化に関する工程表などを相談したり、シンガポールに行く飛行機に関して、中国の最も安全なものを確保してもらったり、そのようなことを相談するのかもしれない。

ヒル元次官補のコメント

会談内容に関しては分からないが、中国の中央テレビ局CCTVは26日のお昼のニュースで、クリストファー・ヒル元米国務省東アジア太平洋担当次官補を単独取材し、そのコメントを流していた。

ヒル氏は元六者協議のときのアメリカ代表だった人物だ。



彼は26日のCCTVで、「トランプ政権は、実は準備不足で困っている。なにせ、米朝首脳会談が行われたとしても、会談後に、どのような共同声明を出すのか、まだ何も決まっていないのだから」とコメントしている。「だからトランプは、何か口実を設けて会談時期を延ばしたかったのではないか」とのこと。

となると、27日(and/or 28日)、習近平国家主席に、どのような共同声明にしたらいいかに関しても相談するのかもしれない。

以上はあくまでも教え子たちが知らせてくれた情報に基づく推論であることをお断りしておきたい。

トランプ大統領はこの週末にシンガポールで米朝ハイレベル協議を首脳会談前に開くと言っているので、もしかしたら5月27日と28日の列車は、北朝鮮高官たちのために確保した列車かもしれない。そうであったとしたら、金正恩訪中ではなくなるので、心からお詫びしたい。その場合は、どうかお許し願いたい。

明鏡ラジオ局も

一方、筆者の『毛沢東 日本軍と共謀した男』の中国語版を出版してくれた、ニューヨークに本部がある明鏡出版のラジオ局が5月26日、一枚の北京駅が出した「公告」を基に「金正恩3度目の訪中か、中国東北の列車がまた道を空けている?」という YouTubeを発信している。そこには鉄道路線「北京駅」の「公告」が大きく貼りだされている。このコラムをここまで書いて終わった後に、たったいま発見した。

しかし、もし鉄道局の通告なら、文末の「2018年5月」の個所に日付がないのはおかしいし、また「北京駅」と書くのもおかしい。公式のものなら、ここに書くべき文字は「
北京局集団公司」だ。たとえば「中国鉄路旅客サービスセンター」のような所が知らせを出す。

もし教え子たちが連絡してきた情報源が、この「公告」の噂が広がったものだとすると、信憑性が低くなる。もっとも、秘密裏に動いているので、「中国鉄路旅客サービスセンター」などには載せない可能性がある。今のところ、やはりまだ何とも言えない。

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