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【医療】セカンドオピニオンをもらうには、どうしたらいい?

ニューズウィーク日本版 / 2019年2月18日 16時40分

3 東京都福祉保健局、2019年2月7日取得、
4 ただし、保険医療機関で受診し、保険証の提示があり、患者が一般外来で保険診療を希望した場合は保険診療として健康保険が適用されます。



2―セカンドオピニオンを「受けたことがある」患者は3割、「受けてよかった」が8割


では、セカンドオピニオンの需要や満足度は実際どれくらいあるのでしょうか。少し前の調査にはなりますが、「平成23年受療行動調査の概況」(厚生労働省)によると、セカンドオピニオンが必要と判断した外来患者は23.4%、入院患者は34.6%を占めました5。必要と判断した患者のうち、実際セカンドオピニオンを受けた患者は、外来・入院患者ともおよそ3割を占めています(図表1)。また、受けたセカンドオピニオンの満足度で「良かった」と回答した外来・入院患者は8割に達しました6。



同調査によると、セカンドオピニオンを受けなかった理由として、外来・入院とも「受けた方がいいのか判断できない」、「どうすれば受けられるのかわからない」、「主治医に受けたいと言いづらい」が多くなっています(図表2)。

現在では、医療機関のウェブサイト上でどうすれば受けられるかについての詳細な紹介があります。また、医療環境の変化の中で、医療提供側と患者側のセカンドオピニオンの取得に関する意識も大きく変化し、ハードルも低くなっていると思われます。実際に受けた場合、患者の満足度が高い点からも、現在の治療に疑問点がある場合や納得がいかない場合は、受けてみるのもよいでしょう。



――――――――

5 「平成23年受療行動調査の概況」の調査対象は、全国(岩手県、宮城県、福島県を除く)の一般病院を利用する患者(外来・入院)を対象として、層化無作為抽出した一般病院(500施設)を利用する患者を調査対象としている。セカンドオピニオンの必要性については、外来患者は「調査日における病気や症状」、入院患者は「入院の原因となった病気や症状」における必要性について質問したものである。また、「必要性」の質問に対して、上掲の回答以外に、「必要だと思わない」(外来患者52.8%、入院患者42.3%)、「セカンドオピニオンを知らない」(外来患者9.7%、入院患者15.3%)「無回答」(外来患者14.0%、入院患者15.3%)となった。
6 回答の結果は、「受けたことがある」者を100とし、 「良かった」(外来患者79.3%、入院患者82.0%)、「良くなかった」(外来患者2.5%、入院患者2.3%)、「どちらともいえない」(外来患者13.1%、入院患者10.9%)、「無回答」(外来患者5.1%、入院患者4.8%)であった。

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