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【医療】セカンドオピニオンをもらうには、どうしたらいい?

ニューズウィーク日本版 / 2019年2月18日 16時40分



3―セカンドオピニオンを受けるには、事前にしっかりとした準備が必要となります。


セカンドオピニオンを受けるには、大きく分けて以下の手順が考えられるでしょう7。

(1)担当医から診断や治療についての説明を十分に受け、疑問点等については相談をする。

(2)セカンドオピニオンを受ける医療機関を探し受診が可能かを確認する。その際、必要なデータや資料なども確認する。

(3)担当医に意思を伝え(または可能であれば医療機関を提案してもらい)、病歴やこれまでの治療、病状など他医療機関の医師が助言するために必要な情報を記載した紹介状(診療情報提供書)や検査結果など必要な書類やデータを準備してもらう8。

(4)セカンドオピニオンを受ける医療機関のセカンドオピニオン外来を予約する。

(5)担当医から受理した紹介状、検査結果などの資料をセカンドオピニオンをうける医療機関に送付する。

(6)予約日に病院へ行き、医師よりセカンドオピニオンを受ける。その結果を担当医にフィードバックし、今後の治療方針等について相談をする。

(7)担当医と相談した結果、セカンドオピニオンを受けた医師の診療を選択する場合は、再度紹介状を書いてもらい、初診として受診する。

セカンドオピニオンは、基本的には患者からの申し出となりますが、本人から同意を得た家族(3親等以内など)も可能となっています。また、費用は医療機関によっても異なりますが、およそ30分につき5,000~20,000円(税抜き)となっています。相談時間は原則として1時間以内など制限を設けているケースが多いようです(それ以上の場合は延長費用も別途設定)。病院によっては、検査画像や病理データがある場合、別途診断料がかかるケースもあります。

また、病院側がセカンドオピニオンの求めに応じないケースについては、最初から転医、転院を希望している場合、対象となる患者が死亡している場合、相談領域を担当する専門医が所属していない場合、担当医に対する不満・訴訟に発展または係争中の案件の場合など各病院がそれぞれ設けています。

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7 ただし、具体的な準備内容や手順、手続きについては各医療機関で異なるため、事前にウェブサイトや電話にて確認が必要となります。
8 セカンドオピニオンの紹介状作成には5,000円がかかり、3割負担の場合の自己負担費用は1,500円となります。



4―民間保険には、セカンドオピニオンサービスが付帯していることもあります。

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