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英国:若い世代のテレビ離れで、政治家はアピール方法を考え直す必要性

ニューズウィーク日本版 / 2019年8月6日 19時0分

<英国で行われた調査で、ニュースを取り入れる方法として、65歳以上が最も多かったのがテレビだが、若い世代のテレビ離れがあらためてはっきりした結果となった......>

TVが1位、でも流れはSNSへ

英国では国民の半数近くが、ニュースは主にソーシャルメディア(SNS)から仕入れていることが、英国の通信・放送の監視団体OFCOMが行なった最新の調査で明らかになった。ニュースを知る方法としてはやはりテレビが最も多かった(75%)が、インターネット(SNSを含む)を挙げた人は66%、SNSと答えた人は49%に達した。ラジオは43%、新聞(紙媒体のみ)は38%だった。

この数字だけを見ると、英国人がニュースを仕入れる媒体としてテレビが一歩リードしているように見えるが、テレビを選ぶ人の割合としては前年の79%から4パーセントポイント減少した。同様に、ラジオは前年の44%から、新聞は40%からそれぞれ後退しており、英国でニュース源としてオールドメディアを選ぶ人が減少していることがうかがえる。

一方でニュースは主にインターネットで読むと答えた人は、前年の64%から2パーセントポイント、SNSからと答えた人は前年の44%から5パーセントポイント、それぞれ増加したことになる。

しかし「公正だと思うニュースソースは?」という質問には、「雑誌」(タイムやエコノミストなど)という答えが最も多く(78%)、テレビ(62%)、ラジオ(61%)、紙の新聞(58%)と続き、SNSは最も少ない37%だった。

BBC58%"、フェイスブック35%

個別のプラットホームでは、英公共放送BBCのBBC1を挙げた人が最も多かったが(58%)、フェイスブックを挙げた人も多く(35%)、3位だった。2位は民放のITV(40%)。SNSの内訳としては、フェイスブック(73%)の他には、ツイッター(33%)、ワッツアップ(30%)、インスタグラム(28%)と続き、フェイスブックがかなり使用されていることが分かった。

とはいえ、フェイスブックはフェイクニュースの発信に使用されることが多いとして、これまで何度も問題になってきた。最近では今年5月に行われた欧州議会選挙でも、米非営利団体Avaazが調査を行なったところ、選挙の結果に影響しかねないフェイクニュースがフェイスブック内にまん延していたとの結果が出たと、ITに特化したニュースメディア米CNETが報じていた。

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