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【韓国経済データ】対日輸出動向(2019年1~8月)

ニューズウィーク日本版 / 2019年9月18日 20時45分

<日本の対韓輸出管理の影響をめぐり当局はぎくしゃくした説明>



韓国の産業通商資源部が9月初旬に発表した「2019年8月の輸出入動向」によれば、8月の対日輸出は昨年の8月と比べて6.2%のマイナスだった。これは今年に入って6度目の前年同月比の減少だ。昨年の1~8月は全て2017年を上回り、平均の伸び率が15.5%だったことを考えれば、今年の落ち込みが目立つ。

これだけを見れば両国関係の悪化が貿易に影響を及ぼしているような印象を受けるが、韓国の輸出全体と比べると対日輸出のマイナス幅は小さい。韓国の輸出総額を見ると、8月は前年比でマイナス13.6%のとなり、今年に入り全ての月で前年同月を下回っている。

産業通商資源部の説明によれば、輸出不振の原因は米中貿易戦争の激化と長期化。さらにアメリカや中国、ドイツなどで製造業の景気が悪化していることなども挙げている。

実際、「ドル箱」の輸出市場である中国向けの輸出は、全体の減少率をはるかに上回るマイナス21.3%となっており、これは対日輸出の3倍以上だ。

中国向けの輸出は今や日本の5倍以上と圧倒的な主要市場なのだが、今回の発表において対中輸出に関する記載は必ずしも多くはない。一方で日本向けの輸出については、「韓日貿易の動向」として独立した項目で詳細に報じている。

ただし、日本の対韓輸出管理(半導体素材3品目など)の影響についての説明は歯切れがわるい。「日本の輸出規制など対外環境の悪化」が輸出全体の「不振の理由」と説明しながらも、「ただし日本の輸出規制が韓国の輸出に及ぼす影響は現在までは限定的」とするなど、どこか曖昧模糊としている。



ニューズウィーク日本版編集部

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