「仮面の笑顔」中国・習近平の本音
ニューズウィーク日本版 / 2019年10月4日 14時30分
日本政府は、米政府の対中政策とは一定の距離を置いており、「協調」というキーワードを前面に掲げつつ、中国との関係改善の可能性を探っている。安倍首相は、2006年に胡錦濤政権下の中国との関係を一時的に改善させたという成功体験を持っているが、現在の習近平政権は胡錦濤の改革に対するアンチテーゼとして誕生したため、2006年の再現は容易ではない。
習近平政権の下で進行した改革開放のパラダイムチェンジを日本の政府と経済界はどのように査定するのか。その見極め作業は、日本という国の在り方を根底から問う試金石になる。
(筆者の専門は中国近現代史、現代中国政治、日中関係論。2018年に『中国はなぜ軍拡を続けるのか』〔新潮選書〕でサントリー学芸賞受賞)
<本誌2019年10月1日号掲載>
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REUTERS (3)
阿南友亮(東北大学法学研究科教授)
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