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ドラマ『神の雫』主演の山下智久が語る、混沌の先の新境地──仕事も人生も「量から質」へ

ニューズウィーク日本版 / 2023年9月12日 13時10分

――役柄的に痩せる必要があったのか。

監督と話したのだが、カミーユ(原作漫画の主人公である神咲雫を女性キャラクターに置き換えたもう1人の主役で、ジェフリエが演じる)は特殊な能力を持っているというか、味覚や嗅覚がすごく敏感だけど、一青には何もない。でも人はカロリーを制限すると、それによって味覚や嗅覚のレベルが上がる。それを体現できないかという話をされて、できるだけやってみます、と。カロリーを制限するため、食事を控えていた。

――フランスにいるのにおいしいものも食べられず......。

残念ながら、撮影中は何も食べられなかった。でも2週間に1回くらいは、ワインも飲みたかったので、いろんなお店に連れて行ってもらったり、探したりしていた。

――役作りでのダイエットということだが、体を絞っていくと実際に味覚と嗅覚は優れていくものなのか。

全然違う。体が欲しているので、おいしいって思う感覚も違うし、すごく、鋭く敏感になる感じ。でも、体によくないから皆さんはやめたほうがいいかな(笑)。

――どれくらいの期間で7キロ落としたのか。

たまたま、別のドラマの撮影からずっと続いていたので、結局8カ月くらいダイエット。けっこう過酷で、体重が戻るのに1年くらいかかった。

――普段は、お酒はよく飲んでいる?

飲む時期は飲むけど、撮影や大きな仕事の前などは控えている。時間と心に余裕があるときはお酒を楽しんでいる。

――どんなお酒を飲むのか。

もちろんワインも飲むし、飲めないお酒があまりない。甘いお酒は飲めないけど、それ以外は何でも。最初の一杯目にはビールも飲むし、食事に合わせて選ぶこともある。

(ワインと料理の)「マリアージュ」って日本語にはない言葉だと思うのだが、赤と白、フルボディやミディアムボディなど、それに合う食事ってやっぱりすごくあるなと思う。いい化学反応があって、両者に相乗効果があるということを学んだので、そういう意味では、お酒も食事もよりおいしく感じるようになった。

――それは、遠峰一青役を通して学んだのか。

役を通して、多くのことを学ぶことができた。あとは、いろんな愛情の形......を学んだかもしれない。家族愛、友愛、兄弟愛など、このドラマではワインを通してさまざまな形の愛が描かれている。

ワインそのものの話というより、ワインを通して人間を表現していく話だなと、僕はそう捉えている。でも同時にワインについても学べるし、大人も含めて幅広い世代に楽しんでもらえるんじゃないかと思う。

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