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ドラマ『神の雫』主演の山下智久が語る、混沌の先の新境地──仕事も人生も「量から質」へ

ニューズウィーク日本版 / 2023年9月12日 13時10分

動いているから、新しいことや変わることに対して、柔軟に対応できるんだと思う。ずっと座っていると体が固まってしまうのと同じで、動いていないと、どんどん人間も固まっていっちゃうのかな。

――変わることを恐れる気持ちはない?

恐れるというか、やっぱり、つらいときって上っているときだと思う。僕はもっと、もっと上に行きたいっていう気持ちがまだ消えないので、そういう負荷をしっかりかけていくことは意識しているから、あまり苦にはならない。

自分はまだまだ、小さい存在だなと感じている。新しいことを知れば知るほど、大きな世界を見れば見るほど、自分の小ささを体感する。そうすると、それがまたモチベーションになる。夢を大きく持つと、もっと成長したいと思える。

――遠峰一青はストイックと言っていたが、山下さんもストイックな印象だ。常に自分を追い込んでいるように見えるが、疲れることはないのか。

実は毎日疲れていて......(笑)。疲れて寝るっていうのが好きで、充電は一日でしっかり使い切りたい。余力を残しておくとぐっすり眠れない。僕ももちろん友人と出かけたり食事をしたりすることもあるけれど、それも役につながることもある。

同じ刺激だとやっぱり、成長しないので、いろんな刺激を入れていきたいと思っている。やりたいことを制限することはあまり好きではないので、人に迷惑をかけない範囲で、自分の好きなことをやっていきたいとは思っている。

――いま38歳で、もうすぐ40歳が見えてきた。40歳、50歳、60歳の目標を教えてほしい。

今やっていることを続けていくということなのかなと思う。もっともっと自分の質も、作品の質も高めていきたい。量から質に、意識が変わってきている。

「混沌からしか整列は生まれない」という法則があるけれど、僕も同じで、若い頃はとにかくいろんなことをやって、質とかではなくそれこそ量をこなしていた。それがこれから、自分の人生も質のほうにもう少し意識を向けていくのかなと。

これからは、やらないこと、やれないことも増えてくると思う。やること、やらないことを自分で選んでいくのも仕事の1つなのかなって。自分があまりワクワクしない仕事はやらないとか、ファンの方や応援してくれる人ががっかりするような仕事はしたくない、とか。

質を高めていくということは、高められるような機会を自分で作らないといけない。時間は限られているので、自分がワクワクすることだけをやっていきたい。



小暮聡子(本誌記者)


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