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読書で「自己肯定感」が高まる...ストレス軽減の「癒し効果」、長生きにもつながる読書の効能とは?

ニューズウィーク日本版 / 2023年10月28日 18時26分

『怠惰の美徳』
 著者:梅崎春生
 編集:荻原魚雷
 出版社:中央公論新社
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2冊目は『今日こそ自分を甘やかす』。人気カウンセラー根本裕幸さんが、自分への厳しすぎる基準を緩める方法を具体的に解説した一冊です。「成果を上げているのに満足できない」という方に読んでいただきたいですね。

『今日こそ自分を甘やかす』
 著者:根本裕幸
 出版社:大和書房
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3冊目は『パンダはどこにいる?』。鎌倉・円覚寺の老大師が「禅の教え」をわかりやすく教えてくれる絵本です。主人公のパンダは、自分がパンダと知らないまま、愛され者のパンダへの憧れを募らせ、パンダになろうと修行を始めていく。あるとき、水たまりに映った自身の姿を見て、自分がパンダだと気づきます。そこから、自分らしくくつろいで生きるようになり、周囲の人も癒されていくというお話です。

禅の世界には「無事是貴人(ぶじこれきにん)」という言葉があります。これは「あなた自身が仏ですよ」という意味です。「自分の外に向かって求めなくても、そのままのあなたで十分にすばらしい」といった意味だととらえています。自分に求める基準が厳しいと、完璧に準備しなくてはと思いがちですが、今のままで十分だと安心感を与えてくれることでしょう。

『パンダはどこにいる?』
 著者:横田南嶺
 イラスト:横山由馨
 出版社:青幻舎
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人生の源は、「ワクワクすること」にある

──寺田さんの人生観に影響を与えた本は何でしたか。

3冊あって、1冊目は『ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』という本です。一般的な自己啓発書では、「優先度をつけよう」「意思決定はすばやく」などと書かれていますよね。ですが、この本では逆説的な教えが推奨されています。「決断は後回しにしていい」「やる気が出るまでぐずぐずするのはいいこと」といった具合です。

この本を読んだのは、外資系企業の通訳の仕事がハードで、仕事をやめた時期です。当時は効率至上主義にどっぷり浸かっていたので、真逆の世界観に衝撃を受けました。私たちは、たとえ会いたい人がいても、出向いていくことの費用対効果を考えはじめて気持ちがしぼんでしまうことも。ですが、そんなことを考えずに、「会いたい」という気持ちに素直になったほうが得られるものは多い。「自分がワクワクすること(ソース)」にこそ、人生を活性化させる力が宿っているのだと学びました。

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