毎日を幸福に過ごす7つの習慣の1つ目が「運動」である理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年2月16日 18時55分
身体を動かすとエンドルフィンが出るからではないだろうか。このホルモンには抗鬱作用があり、気分をよくする麻薬に似た効果がある(このホルモンをいくら出しても身体に害はないし、何といってもお金がかからない)。
よって、運動は日課にするべきだ。日課にしないと、億劫になってやらないものだ。わたしは仕事のある日は、たいてい出かけるまえに運動をすることにしている。予定外の仕事が入って、運動の時間が削られるのを避けるためだ。
出張が多いなら、チケットを取る際に運動の時間も確保しておく。必要とあれば、スケジュールを変更してでも運動する。会社の重役なら、午前10時までは会議を入れないよう秘書に命じておく。そうすれば、運動の時間がたっぷり取れ、その日の仕事に備えられる。
次に重要なのが、知的な遊びだ。それは仕事で十分得られるという人もいるだろうが、そうでないなら、毎日、頭の体操をしたほうがいい。頭を鍛える方法はいろいろあるので興味に応じて選べばいい。
クロスワード・パズルを解くのもいいし、本や雑誌を読むのもいい。また、抽象的な話題について知的な友人と最低でも20分おしゃべりするのもいい。日記をつけたり、短いエッセーを書いてみたりするのもいい。要するに、頭を使うことなら何でもいいのだ(いくら高尚な番組でも、テレビを見るのは、あまり頭を使うことにならない)。
3番目に重要なのが、こころの刺激である。大それたことをやる必要はない。毎日1時間くらいを、想像力と精神に影響を与えるために使えばいいだけだ。
コンサートや美術 館、劇場、映画館に行くのもいいし、詩集を読むのもいい。朝日や夕日を眺めるのもいいし、星を見るのもいい。あるいはもっと刺激を受ける場所、野球場や政治集会、教会などに出かけてもいい。公園をぶらぶらするのもいいし、何もしないで瞑想にふけるのもいい。
4番目に大切な習慣は、他人のために何かをやることだ。「他人のため」と言っても、大がかりな慈善活動を行う必要はない。時間切れになっている使用中のパーキング・メーターに小銭を入れてあげたり、迷っている人に道を教えてあげたり、といったささやかなことでいい。ほんのちょっとした親切で、気分がずいぶんよくなるものだ。
5番目に大切な習慣は、友人との息抜きだ。少なくとも30分は、誰にも邪魔されずにくつろぎたい。どんな形であってもいい。コーヒーを飲みながらおしゃべりするもよし、酒や食事を楽しむのもよし、散歩しながら語らうもよしだ。
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