「幸福度が高く、成果も出せるチーム」は、何が違うのか? ポーラ幸せ研究所が見つけた「7か条」
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月18日 17時34分
人生を変えた本の3冊目は、前野隆司先生の『幸せのメカニズム』。この本のおかげで、持続的な幸福感を高める「幸せの4つの因子」の考え方に出合い、ポーラ幸せ研究所の設立につながりました。
『幸せのメカニズム』
著者:前野隆司
出版社:講談社
要約を読む
読書自体が、多様性を育んでくれる「対話」になる
──ポーラは「D&Iアワード2023」で最高評価の「ベストワークプレイス」に認定されるなど、ダイバーシティ&インクルージョンの最前線といえます。D&Iの考え方をチームに広げていくうえで、おすすめの本はありますか。
多様性を学ぶというと、ブレイディみかこさんの本がおすすめです。英国の「最底辺保育所」で働きながらライター活動を始めた方です。「エンパシー」という言葉を日本へ広めた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』をはじめ、ブレイディさんの本は全て読んでいます。
また、経営学者である宇田川元一さんの著書『他者と働く』は、関係性の溝に橋を架けていく「対話」に関して学びが多く、何度も読みました。『社員の力で最高のチームをつくる 1分間エンパワーメント』(ケン・ブランチャード、ジョン・P・カルロス、アラン・ランドルフ著)も、マネジメントの実践編といった位置づけで、対話のヒントを山ほどくれましたね。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
著者:ブレイディみかこ
出版社:新潮社
要約を読む
『他者と働く』
著者:宇田川元一
出版社:NewsPicksパブリッシング
要約を読む
多様性を学ぶ際のおすすめは児童書です。たとえば灰谷健次郎さんの『兎の眼』。新任の女性教師が子どもたちとともに成長する姿が描かれています。社会人になってからは、「ひとりの女性の自立の物語」として読むようになりました。読むたびに新たな気づきがある本で、大人にも深い学びを与えてくれる本です。
そのほか、重松清さんの『青い鳥』もよかったし、黒柳徹子さんの幼少期を描いた『窓際のトットちゃん』もおすすめです。トモエ学園の小林先生の、トットちゃんを受け入れられる度量の広さに感服してしまいました。大人になって読むと目線が違ってきますよね。
何の本を読むか以上に、読書自体が多様性を育むことに大いに役立つ「対話」だと考えています。小説でもビジネス書でもいい。その本のどこに共感したのか、どこに反論したのか。自分の心の動きに注目し、書き留めて整理しておくといいと思います。
この記事に関連するニュース
-
山盛りタスクを就業時間内に終わらせる方法 ― 20代~30代が今読んでいるビジネス書ベスト3【2024/9】
マイナビニュース / 2024年10月2日 17時0分
-
社会人が読書をできなくなる原因? 中学校で刷り込まれた“理想的な本の読み方”
PHPオンライン衆知 / 2024年9月24日 12時0分
-
リーダーの「自己防衛」が、チームの崩壊を招くリスクに...いま職場でチームレジリエンスが必須な理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月14日 15時52分
-
他人に流されない、言語力、感情の整理...「コミュニケーション能力」を向上させるイチオシ書を一挙紹介
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月13日 18時37分
-
幸せを手に入れる。合言葉は「セロトニンを出す!」、悩みもすべて解決!【働く女子のための睡眠革命】#2
OTONA SALONE / 2024年9月7日 21時30分
ランキング
-
1年金〈月7万円〉の78歳母だったが「驚愕の老人ホーム請求額」に52歳長男、絶句。完全無視の弟妹に「ふざけるな!」と怒り
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月6日 8時15分
-
2「倍」以上になる区間も 函館バスが運賃を改定へ 長距離路線で顕著に
乗りものニュース / 2024年10月5日 14時12分
-
3鳥貴族、「値上げ」でも客数激増、次は海外に攻勢 大倉社長が宣言、「焼き鳥を世界言語にする!」
東洋経済オンライン / 2024年10月6日 8時0分
-
4【BIC SIM】店頭申し込みでSIMフリーiPhoneを15,000円割引するキャンペーンを実施
PR TIMES / 2024年10月4日 21時40分
-
5「金持ちになる夢」を叶えるためにウォーレン・バフェットの弟子が“ひたすら続けたこと”【株式投資の金言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月6日 9時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください