なぜ女性はクラウドファンディングの資金調達に成功するのか...「男性のような勇気」は必要がない理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月24日 9時20分
レシュマ・サウジャニ (「ガールズ・フー・コード」創設者兼CEO) for WOMAN
<男性と同等に働く女性を受け入れる寛大さは、残念ながらない。しかし、次世代がこの悪しき状況を変えることはできる。そのために今、私たちがやるべきこととは?>
容姿、言葉づかい、服装、仕事と家庭の両立...etc. 完璧を求められるのは、いつも女性なのはなぜなのか。しかし、私たちにはもっと清々しい生き方がある......。
世界中の女性たちの社会進出をプログラミングで支援するNPO「ガールズ・フー・コード」創設者兼CEOによる、世界的ベストセラー『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』(海と月社)より「4章 勇気があるとは、どういうことか?」を一部抜粋。
◇ ◇ ◇
自分らしい勇気を見せる
女性が何かしら大胆なことや勇気のあることをすると、それを世間では「男まさり」と表現し、素直にほめないことが多い。
勇気と権力の座にあるのは男性だ、と言いたいのだろう。まあ、わたしたち女性は男性のような勇気をもつ必要はないし、男性のような成功を手にする必要もない。「男性ばりに」というのは古臭い考え。いいかげん飽きた。
男性のようにしたからって、どうなるわけでもない。仕事で男性と同じように出世したとしても、給料は低いまま。どっちを選んでもうまくいかないというジレンマは、耳にタコができるほど聞いてきた。
女性は愛情たっぷりで、思いやりがあって、優しくなければ好かれないのに、そういう人はリーダーシップを発揮する地位からは締め出される。かといって、自信たっぷりに、歯にきぬ着せずに発言し、勇ましく行動すればボロクソに批判される。
さまざまな研究が示しているように、女性がタフだったり、相手が話しているときに相手の目をじっと見るなどして無言の圧力をかける、典型的な「男らしい」特徴を示したりすると、待っているのは強烈な反感だ。
積極的にふるまう女性を受け入れる寛大さは、残念ながら職場にはない。ただし、「今は」とつけ加えたい。わたしたちが子どもたちの育て方を改め、性差に基づいた行動をやめさせていけば、あとの世代がこの悪しき状況を変えていけるはずだ。
わたしたちの世代はまだ、ジレンマから逃れるのに勇気がいる。とはいえ、わたしたちに必要な勇気は、男性のような勇気ではない。昔ながらのルールや定義にとらわれず、わたしたちのやり方で、自分たちの強みを生かした勇気を示すのだ。
この記事に関連するニュース
-
カレンダーが1枚めくられていないだけで大激怒…部下たちはもうボロボロ「完璧主義の銀行マン」が出世できなかった“納得の理由”
文春オンライン / 2024年4月30日 11時0分
-
結婚が難しい女性の特徴4つと結婚できる女性との違い
KOIGAKU / 2024年4月22日 17時53分
-
「お局」と思われてしまう女性の特徴とセルフチェック
KOIGAKU / 2024年4月19日 18時3分
-
ただ優しいだけの男性がモテない理由|「ただの優しい人」から脱却する方法とは
KOIGAKU / 2024年4月19日 17時33分
-
「もっと怒って」と言われても怒鳴らなかった…女子バスケ代表をパリ五輪に導いた男性監督の"常識破りの指導"
プレジデントオンライン / 2024年4月13日 14時15分
ランキング
-
1日本の名目GDP、2025年にインドに抜かれ世界5位へ…円安でドル換算が目減り
読売新聞 / 2024年5月5日 18時59分
-
2アングル:インドIT企業、地方都市へ相次ぎ進出 人材確保やコスト削減狙い
ロイター / 2024年5月6日 8時3分
-
3「中国市場に頼りすぎていた」資生堂1500人早期退職募集で見えた"名門ブランド企業"3つの低迷理由
プレジデントオンライン / 2024年5月6日 8時15分
-
4「認知症にだけはなりたくない」高齢者が多いが…実は「恐れる必要はない」と和田秀樹氏が断言する“これだけの理由”
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月6日 10時0分
-
5なぜラスクをギフト菓子に変えられたのか…ガトーフェスタハラダが「王様のおやつ」で年商200億円を築くまで
プレジデントオンライン / 2024年5月6日 10時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください