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仲間と学びで、未来を拓く...「仲間」を重視する、人事のための「人事図書館」が話題を集める理由とは?

ニューズウィーク日本版 / 2024年6月20日 19時24分

──利用者からの反響で印象的なものはありましたか。

みなさん、スタッフや利用者同士で交流ができると喜んでいらっしゃるようです。初対面で他の方に話しかけるのは緊張すると思うので、もっと話しかけるきっかけを増やしていきたいですね。初めて利用した方だけのイベントを企画したら良い反響がありました。

「ここに来るといいことが起こる」という体験を増やしたい

──人事図書館の今後の構想はどのようなものでしょうか。

まずは利用した方々がどんどんつながって、「ここに来るといいことが起こる」という体験をもっと増やしたいですね。コミュニティーとして、ここでのつながりから面白い企画や体験が生まれていくような仕掛けをしていきたいと考えています。

また、イベント開催中も他の方が落ち着いて本を読める空間もつくれるように、ゆくゆくはスペースを現状の4倍くらいにできればいいですね。ここ人形町は地名に「人」という漢字が入っているので思い入れがあります。この地で根を張りながら、東京の西側や大阪、名古屋、札幌、福岡にも広げてほしいという声があるので、拠点をつくっていけたらいいなと考えています。

──人事になったばかりで、「もっと学びを深めたい、成長したい」という方におすすめの本を教えてください。

1冊目は、『心理学的経営』という経営論。私が育ってきたリクルートがどんな思想のもとでつくられたのかが書かれた本です。1993年に発刊されましたが、「個をあるがままに生かす」ためのマネジメントをどう設計してきたのか、いまでもその本質は色あせず、新たな捉え方ができるのではないかと思います。

もう1冊のおすすめは、『図解 人材マネジメント入門』です。人事業務のベーシックな知識を身につけるには、まずは人材マネジメントの全体像をつかむことが大事だと考えています。この本は、人事評価や採用、人材開発などが体系的に解説されているので、構造的な理解がしやすいですし、辞書のように気になるトピックだけ読むのもアリです。

人事として成長していきたい方には、この2冊をおすすめしたいですね。

『心理学的経営』
 著者:大沢武志
 出版社:PHP研究所
 要約を読む

『図解 人材マネジメント入門』
 著者:坪谷邦生
 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

吉田洋介(よしだ ようすけ)

1982年生まれ。北海道札幌市出身。(株)Trustyyle代表取締役。新卒で(株)リクルートマネジメントソリューションに入社し、営業、コンサルタント、事業企画、海外事業立ち上げなどを担当し、支社長や事業責任者などを歴任。2021年に独立。これまで500社以上の採用、育成、制度、組織開発を支援。◇ ◇ ◇

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