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「ナチス軍帽」写真流出で極右候補が選挙撤退...それでも苦戦するマクロン、やはり「無謀な賭け」は失敗に終わる?

ニューズウィーク日本版 / 2024年7月5日 16時50分

大統領官邸はこれを否定しているが、そうだったとしてもおかしくないほどマクロン政権が追い詰められていることは確かだ。

インフレなど生活不安を背景に、政府支持率は低迷している。例えばIPSOSによると、マクロン再選直後の2022年5月に42%だった支持率は、2024年6月には28%にまで下がった。

とすると、「マクロンがこのタイミングで解散・総選挙にあえて踏み切ったのは極右への危機感を利用して政権基盤を強化するため」という説は信ぴょう性を帯びてくる。

だからこそ、マクロンの決定は “無謀な賭け” とも呼ばれた。ベルギー最大の仏語紙Le Libreはマクロンを “手負いの政治的動物” と評している(生存本能のみに従っているというニュアンス)。

もしこの観測が正しければ、第2ラウンドで国民連合が勝利した場合、マクロンは墓穴を掘ったことになる。フランスのみならずヨーロッパの行方にも大きな影響を及ぼす、運命の第2ラウンドは7月7日に行われる。

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

※筆者の記事はこちら

ルディヴィーヌ・ダウディ候補がナチス時代のドイツ空軍の帽子を被っている過去の写真
Ludivine Daoudi, la candidate du RN sur la 1e circonscription du Calvados, est portée disparue depuis le début de la campagne. Quand on regarde ses réseaux sociaux, on comprend mieux pourquoi. Le 7 juillet, pas une seule voix pour ces immondes fascistes. pic.twitter.com/qRL8hwLZwm— Emma Fourreau (@emma_frr) July 1, 2024

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