これで米大統領選と「その後」がさらに理解できる...「アメリカ」をもっと深く知るための本
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月5日 18時6分
大統領選挙は何が起こるか最後までわかりません。2016年の大統領選挙、当初は民主党のヒラリー・クリントン氏が勝つと予測されていましたが、 “悪評の高いビジネスマン” のトランプ氏がまさかの勝利。あのとき、何が起こった(WHAT HAPPENED)のでしょうか?
本書では、ヒラリー氏がどう政治と向き合い、この国を変えようとしてきたかが臨場感あふれる筆致で描かれています。また、政界において女性はいまだマイノリティで、多くの障壁があるという語りにも注目です。
今回の大統領選では初の女性大統領も期待されますが、その結果はいかに──。
『約束の地』
著者:バラク・オバマ
翻訳:山田 文、三宅 康雄、長尾 莉紗、高取 芳彦、藤田 美菜子、柴田 さとみ、山田 美明、関根 光宏、芝 瑞紀、島崎 由里子
出版社:集英社
要約を読む
アフリカ系アメリカ人として、建国以来初の大統領に選出されたバラク・オバマ氏。本書は、オバマ氏自身による大統領回顧録。要約では、幼少期から政治家を目指した青年時代、そして大統領選挙に出馬して第44代合衆国大統領に選出されたその時までを紹介します。
オバマ氏の夫人であるミシェル・オバマ氏の自伝『心に、光を。』も合わせて読んでみてはいかがでしょうか。
『心に、光を。』
著者:ミシェル・オバマ
翻訳:山田文
出版社:KADOKAWA
要約を読む
「現代アメリカ」を理解する
『なぜ中間層は没落したのか』
著者:ピーター・テミン
翻訳:栗林寛幸
解説:猪木武徳
出版社:慶應義塾大学出版会
要約を読む
格差が広がって「中間層」が消えつつある──。経済が減速する日本ではそのような声が大きくなってきていますが、その比でないのがアメリカです。
本書によると、アメリカでは1970年から2014年の44年間で、中間層が30%も減少したそうです。なぜそうなってしまったのでしょうか?
本書ではアメリカにおけるさまざまな「分断」を取り上げ、その現状と理由を歴史的背景などから読み解きます。
ここに書かれていることは、対岸の火事とは思えないはず。日本の未来を占ううえでも読んでおきたい一冊です。
『なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか』
著者:渡瀬裕哉
出版社:すばる舎
要約を読む
選挙前になると、ニュースなどで「共和党=赤」「民主党=青」と州別に色づけされたアメリカ地図を目にしませんか?
こうして「わかりやすく」色分けすることで市民の分断を促し、本来持っている多様なアイデンティティを剥ぎ取っているのだと、本書は主張します。
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