早送りしても手がピクリとも動かない!? ── 新型ミサイル発射発表の映像で再燃したプーチン異変説
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月25日 17時39分
トム・ノートン
<2週間所在不明だったとも言われるプーチンだが、なぜかその両手がピクリとも動かない ── 発表クレムリンが発表した動画をきっかけに、プーチン大病説がまた噴き出した>
ロシア大統領府が公開したウラジーミル・プーチン大統領の動画でプーチンの両手が20分以上動いていないように見えることから、以前から流れていた健康不安説をもとに、オンライン上で憶測が飛び交っている。
【動画】プーチンの新型ミサイル発表映像は加工されていた? 「異変」は過去にもあった
2024年11月21日に投稿されたこの動画では、プーチンがウクライナへの攻撃に新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」を使用したことを確認。ロシアは「NATO諸国によるロシアに対する行動」に対応して、このミサイルの実戦でのテストを続けると付け加えた。
アメリカとイギリスの両政府は最近、ウクライナ軍がロシア国内の標的に対して、アメリカ製ATACMS長距離ミサイルとイギリス製ストームシャドー長距離ミサイルを使用することを承認したといわれている。
「われわれは常に平和的手段で全ての係争問題を解決することを好み、またその用意がある。しかし、事態のいかなる展開にも備えている」と、プーチンは動画で言った。
ロシアが極超音速兵器を配備したというニュースは世界中で話題となったが、プーチンがその使用を認めたこの動画は、別の理由でも注目を集めた。
「動画を早送りしてもプーチンの両手が動いておらず、体とは別個のもののように見える」と指摘したウクライナ内務省顧問アントン・ゲラシチェンコのX投稿は、150万回閲覧された。「音声と口の動きが一致しないところもある。どう思う?」
ゲラシチェンコは後に、「ロシアのボットと荒らし」から反応があり、それによって「確かに何かがある」と考えさせられた、とコメントした。
映画製作者のパトリック・ヘルシャーは、「プーチンの健康状態はもはや公に疑問視されるべきだ。ロシア大統領府の公式サイトで公開された最新の動画では、両手が安定しているように見えるよう加工した素人くさい編集の形跡がはっきりと見て取れる」と書いた。
「作り手は撮り直したり、きちんと修正する手間をかけなかった。フルHDの映像でそのまま残っている」
ヘルシャーは、元の映像を編集し、プーチンの手の部分は、別の映像が重ねられていることを強調した動画をあわせて投稿している。
この動画の発表前、プーチンはソチでの会議に出席して以来、2週間も公の場に姿を見せていないと報じられていた。
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