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JO1やINIが所属するLAPONEの崔社長「日本の音楽の強みは『個性』。そこを僕らも大切にしたい」

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月30日 12時40分

グローバルで活躍していく道のりは簡単なものではなく、それはメンバーに厳しく説明している。(初のワールドツアーが25年2月から始まる)JO1はこれからもっと険しい道を行くことになる。でも、僕らと一緒に乗り越えていこうとメンバーとはよく話をしています。

――Kポップが海外で成功した理由は何だと考えているか。

Kポップのように歌がうまい、ダンスがうまい、みんなが合わせてパフォーマンスできるというのは、これまで見たことのない新しいジャンルだった。そのジャンルに世界の人々が慣れるのに少し時間がかかって、ちょうどBTSのタイミングでうまく花開いたんだと思う。

――LAPONEは吉本とCJ ENMで作った会社なので、韓国側のノウハウを取り入れられるという強みがある。

もちろんです。やはり韓国の業界と日本の業界は違う部分もあって、とにかく韓国の業界は展開が早い。例えばSNSもそうだし、制作の環境もそう。そこは自分たちも積極的に取り入れていきたい。

昔は韓国では音楽番組も少なかったし、大手事務所のアーティスト以外はなかなかテレビに出演できなかった。そうなるとSNS――「自社媒体」と言い方を僕はしているが――で表現していくしかなかったんですよね。

ただそれが全てかといえば、違う。日本の良さは何かというと、やはり個性が強いところだ。それぞれの個性を生かしている点が韓国とは違っていて、それを僕らもうまく生かしていかないといけない。

――つまりKポップのアーティストは画一的な感じがするということ?

世界的に流行っているKポップ、韓国の音楽は何かと言ったら、一から十までほぼアイドルだ。では、世界で受け入れられている日本の音楽は? アニメソングもあるが、バンドなども含めていろいろな個性で勝負している。一つに偏らないのが強さだし、それは一つの文化だと思う。

僕らの事務所にとってはアイドル事業をやりつつ、自分たちの個性をどう表現していくかが大きな課題。「僕らの色を付けていく」という言い方をしているが、そこが非常に大切だと思っている。

――LAPONEのグループは韓国の音楽番組にも出演しているが、日本の番組に出る時と変わらなくパフォーマンスはできている?

アーティストのみんなは大変だと思っているのではないか。やっぱり雰囲気も含めて違うんですよね。言い方は難しいが、制作スタイルから、番組の構成、収録方法などさまざまな点で日本とは全然違う。「それが韓国だから、理解しないと」という感じで、韓国のやり方に合わせなくてはいけない。

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