中高年は、運動しないと「思考力」「ストレス耐性」低下...いつ・どれだけ運動すればいいか
ニューズウィーク日本版 / 2024年12月28日 8時0分
若杉忠弘(グロービス経営大学院教授)
<運動不足は健康に悪いだけではない。ビジネススクール教授が説く、驚きの「効果」そして具体的なアドバイスとは?>
「運動不足は健康に悪いだけではなく、思考力や感情にも悪影響を及ぼす。できるリーダーほど忙しい中でも運動している」と、グロービス経営大学院でリーダーシップ・組織開発などを教える若杉忠弘氏は言う。
「忙しい」を言い訳にせず、今こそ生活を改め、運動を始めるチャンスだ。研究から、運動に「効果的な時間帯」も分かっている。
運動が及ぼす効果から具体的なアドバイスまで――。若杉氏の近著『すぐれたリーダーほど自分にやさしい』(かんき出版)の一部を再編集する。
『すぐれたリーダーほど自分にやさしい』抜粋
※第1回:睡眠不足の上司は部下に当たり散らし、心を落ち着かせている...「仕事と睡眠」の驚きの関係
※第2回:リーダーこそ「自分にやさしく」...食生活の人間関係への影響、休み上手の4法則を知る
◇ ◇ ◇
運動不足は思考や感情にも悪影響を及ぼす
感情的にも体力的にも負担のあるリーダーという仕事をこなすには、何といってもフレッシュなコンディションが必要です。
「食事」「睡眠」「運動」「休み」が、コンディションを整えるための4つの柱です。
この4つを改善すれば、明日にでもみなさんのパフォーマンスが向上します。
ご自身のコンディションをケアすることは、短期的にも長期的にも、チームと組織のためになるのです。
運動不足は、健康に悪いだけではありません。運動を定期的にしていないと、私たちの思考、感情、行動も乱れることをご存じでしょうか。
まず、思考です。専門家は「運動しないと、中年以降に思考力が低下する」と警笛を鳴らしています。運動しないことは、リスクでしかないのです。
この根拠となっているのは、イギリスの公務員1万308人を対象に、11年にわたって行われた大規模調査です。
運動を定期的にしていない人は、していた人に比べて、短期記憶、抽象的な思考力、創造性、新しい問題を解く力、応答時間のパフォーマンスのどれもが低かったというのです。
こうした思考力は、リーダーにとって不可欠であることは言うまでもありません。
しかし、今まで運動をしてこなかった人にも朗報です。エアロビックなどの運動をはじめれば、1年を待たずに、思考力が改善されるという結果も出ています。運動は認知症の予防にも有効です。思考力を高めたければ、運動なのです。
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