「ロマコメの神様」ノーラ・エフロンが女性たちに届けたかったメッセージとは?...「人生は全てネタの材料」
ニューズウィーク日本版 / 2024年12月31日 10時20分
デービッド・チウ(ライター) for WOMAN
<『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』『ジュリー&ジュリア』の監督の評伝、そして「食べ物への愛」も気になる! ロマンチックコメディーに恋をして>
ジャーナリストのイラナ・カプランは、子供の頃に映画館で見たノーラ・エフロン監督作品の一場面をよく覚えている。トム・ハンクスとメグ・ライアンが主演した1998年全米公開の『ユー・ガット・メール』だ。
ニューヨークの書店経営者として商売敵の関係にあるジョー(ハンクス)とキャスリーン(ライアン)のロマンスに、10歳くらいだったカプランは魅了された。
「映画の終盤、2人が公園でついにキスをする前の場面にすっかり夢中になった」と、カプランは本誌に語る。
「ジョーはキャスリーンと一緒に歩きながら、キャスリーンの書店を廃業に追い込んだことを許してほしいと言う。
デートをすっぽかしても許してくれたのだから、この件も許してくれないだろうか、と」「『許してくれれば本当にうれしいんだけど』と言ってキャスリーンを見るジョーの視線と話し方には、いつ見ても心を揺さぶられる」
カプランの新著『ノーラ・エフロン・アット・ザ・ムービーズ(Nora Ephron at the Movies)』は、2012年に死去したエフロンについて掘り下げた作品だ。
エフロンは1980年代から2000年代に脚本家および映画監督として『シルクウッド』『恋人たちの予感』『マイ・ブルー・ヘブン』『ディス・イズ・マイ・ライフ』『めぐり逢えたら』『ジュリー&ジュリア』といった作品を手がけた。
「エフロンはロマンチックコメディー(ロマコメ)の象徴のような存在になった。恋愛と恋する女性を取り巻く複雑な状況をめぐる会話の在り方を様変わりさせた」と、カプランは序章で説明している。
「永遠のカリスマ」エフロンの恋愛観や人生観を反映したせりふは今も女性たちの心に響く PARAMOUNT PICTURES/COURTESY EVERETT COLLECTION
私生活も作品の題材に
この新著には、エフロンと一緒に仕事をした人たちが語った公私の思い出も紹介されている。「何をするときも激しい情熱を傾け、完璧を追求した」と、俳優のヘザー・バーンズは振り返る。
エフロンの完璧主義者ぶりについては、ほかの人たちも証言している。映画プロデューサーのローレン・シュラー・ドナーはエフロンからこう言われたことを覚えているという
この記事に関連するニュース
-
ハリウッドの“カメレオン”女優、ロマコメ出演を熱望「おバカなロマンチックな役」に度々挑戦もオファーなし
よろず~ニュース / 2024年12月28日 7時30分
-
イム・ジヨンの謎めいた姿も…チョン・ドヨン史上最もドライな復讐者『リボルバー』予告編到着
cinemacafe.net / 2024年12月25日 12時0分
-
「嘘解きレトリック」「祝探偵事務所に、九十九谷夜町のみんなに、左右馬と鹿乃子のうそに幸あれ」「この最高のコンビをまた見たい。住民のみんなも」
エンタメOVO / 2024年12月17日 10時19分
-
チェ・ミンシクは謝罪、IU、少女時代ユリは食事の差し入れで激励 尹大統領の弾劾要求集会参加者への支援が話題
よろず~ニュース / 2024年12月14日 17時20分
-
河合優実、カンヌ国際映画祭受賞作『ナミビアの砂漠』撮影を回顧「正夢になった」
ORICON NEWS / 2024年12月14日 16時9分
ランキング
-
1フジ月9の人気子役 “激変”した姿に仰天「どした?!」「腰抜かす」「びっくり」「イメージが」
スポーツ報知 / 2025年1月8日 17時48分
-
2心配される「浜辺美波の無駄遣い」“福田組”の最新映画公開前から指摘される“既視感”の正体
週刊女性PRIME / 2025年1月8日 16時30分
-
3山田裕貴、左手薬指に指輪キラリ「幸せ全開」「眩しすぎる」の声
モデルプレス / 2025年1月8日 18時42分
-
4人気競馬中継の“新MC”にネット驚き「えぇ!」「まさかの」「予想外」「びっくり」11日に初登場
スポーツ報知 / 2025年1月8日 15時55分
-
5フジテレビ・木下康太郎アナが電撃退社していた、1年前から米国留学中も新たな道へ 局も「退社は事実」と回答
NEWSポストセブン / 2025年1月8日 15時43分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください