睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月11日 18時52分
睡眠は心身の健康に深く関わっているのです。
慢性的な睡眠不足「睡眠負債」
睡眠の研究者の間で、慢性的な睡眠不足は「睡眠負債」と呼ばれています。『最強に面白い 睡眠』(柳沢正史、ニュートンプレス)によると、睡眠負債とは「睡眠不足が数日〜数週間続き、慢性化した状態」を指し、この状態になってしまうと2〜3日寝だめしても寝不足は解消されないとか。毎日十分な睡眠時間をとり、睡眠負債をつくらないことが重要なのです。
とはいえ、「それならたっぷり寝ればいいのね!」とばかりに、過剰に睡眠をとるのも考えものです。『スタンフォード式 最高の睡眠』では、平均時間以上の睡眠や、1日1時間以上の昼寝は認知症や糖尿病リスクを高めると注意を促しています。
寝不足は良くないけど、眠りすぎも良くない。睡眠はなかなか難しいものです。
睡眠の質を左右する「最初の90分」
睡眠には時間も必要ですが、「質」も大事なファクターです。最近は睡眠の質を高めるサプリやドリンクも販売されるようになりましたね。
では、「質の良い睡眠」とはどのような状態を指すのでしょうか? それを紐解くには、「睡眠」のメカニズムについて知る必要があります。
睡眠には大きく分けて「レム睡眠(体は眠っているけど脳は起きている睡眠)」と「ノンレム睡眠(体も脳も眠っている睡眠)」の2種類があります。約90分を1サイクルとして、一晩の間にレム睡眠とノンレム睡眠が交互に4〜6サイクルほど繰り返されます。
「深い睡眠」であるノンレム睡眠は3つのステージ(深さ)に分けられますが、このうち入眠してすぐ訪れるのが「最も深い睡眠」です。「眠りのゴールデンタイム」とも呼ばれる最初の深い睡眠にいかにスムーズに入れるかが、睡眠の質を大きく左右します。
つまり、最初の90分に訪れる深い睡眠をしっかりとることが、「質の良い睡眠」のカギとなるのです。
睡眠がもたらす効果
ここであらためて、睡眠の重要性について学んでおきましょう。適正な時間かつ質の良い睡眠をとることで得られるメリットは、睡眠本7冊からは以下のことがわかっています。
(1)記憶力・集中力の向上
(2)肥満防止
(3)運動スキルが高まる
(4)病気・疾患の予防
(5)メンタルが安定する
(6)脳のコンディションが良くなる
(7)成長ホルモンが分泌される
今日からぐっすり眠れる方法
では、良質の睡眠をとるにはどうしたらいいでしょうか。7冊に記載されている、ぐっすり眠るための具体的な方法をご紹介します。
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