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アルミ缶収集だけではない...ホームレスの仕事・生き方は10種類ぐらいある

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月11日 10時55分

そして手元のお金がなくなった後、生計を立てるため、「援助交際」を始めたのだという。

収入ができた彼女は、自分が自立して生活できると感じるようになって、自分の未来を改めて計画し始めた。頑張って学費を貯め、大学に行き、卒業後は「養護教諭」の資格を取って、小学校の保健室の先生になりたいという夢がある。なぜなら、彼女自身が中学校時代、そういう先生にとてもお世話になったことが忘れられないからだという。

私はYouTubeで、彼女と同じように「援助交際」で生計を立てている女の子のドキュメンタリーをいくつか見たことがあるが、そのほとんど自暴自棄なように見え、夢を持たないことが多い。それに比べて、この女の子が自分の夢を持っていることは素晴らしいと思う。

ただ自由な暮らしを求めてホームレスになる

最後は、ただ一人での自由なホームレス生活だ。

自由な生き方をするために、敢えてホームレスになる人もいる。本当は生活を支えるだけの年金があり、子供もいて、自分の家も持っている場合が多い。

自然と静かな環境が好きなのか、それとも一人だけの自由な生活を望んでいるのか、とにかく自分の家を家族(子供や孫など)に住まわせて、一人だけ家を出て、野外で生活をしている。

お金を稼ぐために働いていないことを除けば、他のホームレスの暮らしと変わらない。

以上が、私がまとめた日本のホームレスの10種類の生き方だ。それぞれ特徴が異なるが、生きるために一生懸命に頑張っていること変わらないと思う。

(編集協力:中川弘子)

[筆者]
趙海成(チャオ・ハイチェン)
1982年に北京対外貿易学院(現在の対外経済貿易大学)日本語学科を卒業。1985年に来日し、日本大学芸術学部でテレビ理論を専攻。1988年には日本初の在日中国人向け中国語新聞「留学生新聞」の創刊に携わり、初代編集長を10年間務めた。現在はフリーのライター/カメラマンとして活躍している。著書に『在日中国人33人の それでも私たちが日本を好きな理由』(CCCメディアハウス)、『私たちはこうしてゼロから挑戦した──在日中国人14人の成功物語』(アルファベータブックス)などがある。

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