Z世代の45%は「酒を飲んだことがない」...アルコールを出さない「しらふバー」が「意外な目的」で人気に?
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月23日 14時38分
その反応の1つが、「しらふバー」の登場だろう。テキサス州オースティンで薬物依存者のカウンセリングをするクリス・マーシャルは、飲酒を伴わない社交の場がないことに気付き、17年に全米初のノンアルコールバー「サンズ・バー」を開いた。
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全米初のノンアルコールバー「サンズ・バー」
サンズ・バーの利用者の多くは30〜40代半ばの専門職で、女性も多いという。「バーに行くのが楽しいのは、コミュニティーとつながれるからであって、酒のおかげではない」と、マーシャルは言い添えた。
ニューヨークにあるヘケート・カフェのエリオット・エッジ店長も同じ考えだ。モクテル(ノンアルコールのカクテル)が売りのこの店が22年にオープンするまで、「ニューヨークに酒を出さないバーは1つしかなかった」と言う。
当初は知名度も低く、「バーテンダーが見つからなかった」と、オーナーのアビー・エーマンは言う。「今は、バーテンダーが私を探してやって来る」
ヘケートは異性との出会いを求める客が集まるタイプのバーではないが、初デートの場所として人気があるという。アルコールが入らないほうが、よく知らない相手について正しい判断をしやすいからかもしれない。別の店で酒を飲む前に、ヘケートに寄る客もいれば、子供とモクテルを飲みにくる親もいるという。
そして大みそかの穴場でもある。「酒を飲まない人にとって、大みそかのニューヨークは苦痛に近い」と、エッジは言う。「1月1日はドライ・ジャニュアリーの始まりを祝う大パーティーの日だからね」
※前編はこちら:「禁酒ゲーム」が新時代のトレンドに?...今年はアメリカ人の3分の1が参加「ドライ・ジャニュアリー」とは?
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