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「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を

ニューズウィーク日本版 / 2025年2月4日 16時9分

「食事の代わり」はない

ただし、サプリメント全般について注意しなければならないのは、有益ではあるが食べ物の代わりにはならない、ということだ。

サプリメントは処方薬や市販薬に比べて米食品医薬品局(FDA)の規制が厳しくないため、効能が不明瞭だ。また、食品に含まれる栄養素には相乗効果をもたらす複雑な組み合わせがある。市販の多くのサプリメントは数食分の野菜に相当する栄養素を摂取できるとうたっているが、実際の食品にはかなわない。

栄養素はサプリメントだけに頼らず食事からバランスよく摂取したい FROM TOP: TIM UR/ISTOCK, ALEAIMAGE/ISTOCK, MAGONE/ISTOCK

オメガ3脂肪酸は、40~59歳の約87%、60歳以上では約80%が、食事による摂取の推奨量を満たしていない。妊娠中の女性の多くにも同様の傾向が見られる。

オメガ3脂肪酸は脳の健康に不可欠で、不足すると不安や鬱症状が高まり、認知機能が低下する可能性がある。

オメガ3脂肪酸の最も優れた供給源は脂肪の多い魚だ。ビーガンなら亜麻仁、チアシード、クルミがある。ただし、魚に含まれるオメガ3脂肪酸のほうが、植物由来のものより体内で吸収されやすい。

アルコールは、その時はくつろげるかもしれないが、酔いが覚めた後に疲労感を招く。アルコールは毒素であり、体内で栄養の摂取より代謝が優先されるようになる。

さらに、アルコールはビタミンB群の吸収を妨げ、結果としてエネルギー生成に影響を及ぼす。つまり、アルコールを摂取すると、最終的に疲労を感じるだろう。

アルコールの「効果」はその場限り KUPPA_ROCK/ISTOCK

日光浴でビタミン生成

ただし、食事が全てではない。日光、運動、より良い睡眠、ストレス管理は、疲労を軽減する重要な要因だ。

ビタミンDは日光を浴びると体内で生成される。ほとんどの人は数分から30分程度の日光浴で1日の必要量を確保できる。住んでいる地域の気候や服装、日光を浴びる時刻によっても異なる。冬の曇りの日より夏の晴れの日のほうが、1日の必要量をはるかに早く確保できる。

また、逆説的に聞こえるかもしれないが、運動をするほど多くのエネルギーが生成される。運動は体力を消耗させるというより、血流を改善し、エンドルフィンの放出を促して、エネルギーと気分を高めるのだ。エンドルフィンは体内で生成されるホルモンで、痛みやストレスを和らげる。

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