水原一平被告の強制送還はいつ? なぜ? 国際弁護士が時期や背景を解説
日刊スポーツ / 2024年5月10日 10時48分
在米17年の国際弁護士、吉田大氏は10日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平被告(39)が大谷の口座から総額1697万5000ドル(約26億3000万円)を盗んだとする銀行詐欺などの罪を認め司法取引に応じたことに関し、同被告が将来的に日本に強制送還される可能性が取りざたされている背景を解説した。
8日(日本時間9日)の米司法省の発表では、水原被告はこれまで明らかになっていた銀行詐欺に加え、納税詐欺の罪状に関しても司法取引に応じた。銀行詐欺罪は最長で禁錮30年、うその申告による納税詐欺は最長で禁錮33年となるが、司法取引によって減刑される見通し。また合意文書には、水原被告の将来的な日本への強制送還の可能性にも触れられていると報じられている。
番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一から、水原被告は米国で収監されずに日本に戻るのかと問われた吉田氏は、「原則的にはアメリカで犯した罪については、アメリカで刑期を全うする。その後に別途、移民局での手続きが恐らくどこかのタイミングで始まる。犯罪を犯した人は基本的にはアメリカにいられないので、(国外)退去という手続きがとられる可能性が高いと思う」と指摘。強制送還は、原則として刑期後になるとの見通しを示した。
羽鳥に「仮に禁錮6~7年となった場合は、その後に、ということ」と問われると、吉田氏は「はい。禁錮刑を全うするのであれば、全うした後に」と述べ、犯罪歴のある人物に対しては米国は入国を拒み、就労ビザがあっても、はく奪するというのが「原則的な考え」とも指摘した。
今回当局が発表した資料に、裁判で有罪になった場合、米国から強制送還される可能性に言及した記述があることについては「司法取引の際には2つの重要なことがある。1つは自由意思、あなたの意思でやっているという確認。もう1つは司法取引の意味。応じると、基本的にここに書いている事実は争うことができず、気が変わってやっぱり裁判をしてくださいということはできない。これがどのような影響を持つか説明する義務がある」と述べた。「その一環として、最悪、国籍を持たないのであればこのようなビザ的なことが起きるかもしれないということはすべて書く、という点で、わざわざ和解文書に書いてある。後で『そんなつもりはなかった、知らなかった』ということになると、そもそも司法取引の有効性が疑われる。ここに関しては非常に重要なポイント」とも指摘した。
この記事に関連するニュース
-
大谷翔平側は水原一平被告に重い量刑を望んでいる?連邦地裁への書面提出報道を国際弁護士が解説
日刊スポーツ / 2024年5月20日 12時46分
-
水原一平被告が大谷翔平から盗んだ26億円は「絶対に踏み倒せない」国際弁護士湯浅卓氏が解説
日刊スポーツ / 2024年5月12日 10時54分
-
国際弁護士 水原被告は「最低でも5年程度は禁固をくらうのでは」服役後は「強制送還されるでしょう」
スポニチアネックス / 2024年5月10日 10時40分
-
玉川徹氏 チーム大谷の再構築を提言「大谷さん、今、野球は絶好調だけど、やっぱり守りも固めないと」
スポニチアネックス / 2024年5月10日 9時57分
-
水原一平被告は「釈放後はほぼ2度と米国の地を踏むことはできない」紀藤正樹弁護士が私見
日刊スポーツ / 2024年5月10日 8時58分
ランキング
-
1「Windowsがロックされました」ウイルス感染装う詐欺 広告押すとマウス操作不能に
J-CASTニュース / 2024年5月20日 12時0分
-
2歌舞伎町「トー横」で一斉補導を取材中の女性記者に因縁か、暴力団組員を現行犯逮捕
読売新聞 / 2024年5月20日 11時23分
-
3寅子の言い方が「法律は…」から「法は…」に変わる深い意味 現役弁護士が感動した、寅子の視点が変わる瞬間
文春オンライン / 2024年5月20日 6時0分
-
4【速報】覆面パトカーと衝突 バイクの男性が意識不明で搬送「警察官が声をかけ、その後心臓マッサージ」大阪府警本部近くで
MBSニュース / 2024年5月20日 13時0分
-
5熊本市のアパートで銃声か 住人の男性逮捕 公務執行妨害容疑
毎日新聞 / 2024年5月20日 18時11分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください