トランプ氏、大統領選勝利ならUFOの新たな映像公開へ

演説するトランプ氏（ロイター）

11月の米大統領選で再選を目指すトランプ前大統領が、自身が当選した暁には米国務省が所有する未確認飛行物体（UFO）の新たな映像を公開すると誓った。10年来、宇宙人や不可解なUFOの目撃情報に興味を持ってきたされるトランプ氏は、米人気ポッドキャスター、レックス・フリッドマンとの対談で「UFO目撃疑惑の機密映像を必ず公開する」と話し、国務省に機密解除を求める意向を示した。

トランプ氏は大統領時代の2020年、UFOに関する報告書の開示を諜報機関に求める法案に署名している。国務省は21年にUFOの目撃情報を調査する部署を新設し、23年8月にはUFOと未確認空中現象（UAP）に関する目撃情報を一般公開するホームページも立ち上げ、米空軍などによって撮影された動画がアップされている。

フリッドマンから「もっと多くの映像を公開するよう働きかけて欲しい」と協力を求められたトランプ氏は、「ぜひそうしたい。そうしなければならない」と話した。

トランプ氏は6月にも格闘家で人気ユーチューバーのローガン・ポールとの対談でUFOや宇宙人について語っており、自身はUFO信者ではないとしながらも「他の惑星に生命体が存在する可能性は非常に高い」と語っていた。

国務省は今年3月にUFOの存在を示す証拠はないとする報告書を発表しているが、情報隠蔽（いんぺい）を疑う声が上がり、その存在を巡って世間の関心が高まっている。（ロサンゼルス＝千歳香奈子）