『みをつくし料理帖』松本穂香×奈緒 食は人の天なり

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年10月16日 17時0分

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第917回】

『みをつくし料理帖』

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、10月16日公開の『みをつくし料理帖』をご紹介します。

『みをつくし料理帖』

ベストセラー時代小説の映画化で、日本映画界のレジェンド・角川春樹がメガホンを取る!

『犬神家の一族』や『セーラー服と機関銃』など、1970年代から1980年代にかけて日本映画界に革命をもたらしたプロデューサー、角川春樹。

映画製作者だけでなく映画監督としての顔も持つ御大が、約10年ぶり8本目の監督作にして“生涯最後の映画監督作”を完成させました。

それが、高田郁による同名ベストセラー時代小説シリーズを映画化した『みをつくし料理帖』。万物の原点である“食”をテーマに、心温まる人情噺が繰り広げられます。

『みをつくし料理帖』

『みをつくし料理帖』のあらすじ

享和2年、大阪。8歳の澪と野江は、仲良しの幼馴染。暮らし向きは違えども「何があってもずっと一緒や」と約束を交わす2人だったが、大阪の街を大雨が襲い、離れ離れになってしまう。

それから数年後、洪水で両親を亡くした澪は、江戸の神田にある蕎麦処「つる屋」店主・種市に天性の料理の才能を見出され、女料理人として働いていた。

江戸の味に馴染めず、試行錯誤を繰り返す日々だったが、やがて「つる屋」の看板料理を次々とつくり出し、「つる屋」は江戸でも評判の店となって行く。

そんなある日、吉原の扇屋で料理番をしている又次というコワモテの男が、澪の元へやって来る。吉原で頂点を極めるあさひ太夫のために、澪に看板料理をつくってくれという依頼だった。

実は、あの洪水の日、澪と離れ離れになってしまった野江は、幻の花魁・あさひ太夫として吉原の頂点を極めていたのだった。この日を境に、澪と野江の運命の歯車が動き出し……。

『みをつくし料理帖』

『みをつくし料理帖』のみどころ

多くのスターを輩出して来た角川春樹監督が主演に抜擢したのは、ドラマ「この世界の片隅に」をはじめ話題作への出演が続く松本穂香。

撮影前から料理修行に励み、包丁ひとつで身を立てて行く女料理人・澪をひたむきに演じています。

一方、澪の幼馴染・野江役には、注目の若手女優、奈緒。天真爛漫さと艶やかさを併せ持つ、その独特の存在感で観客を魅了します。

若手女優2人が情感豊かに紡ぐ友情と絆の物語は、感涙必至ですよ。

『みをつくし料理帖』

角川春樹作品の往年のファンにとっては、名作を彩った豪華な面々が本作で顔を揃えているのも嬉しいところ。

『犬神家の一族』で金田一耕助という当たり役を得た石坂浩二。『蒼き狼~地果て海尽きるまで~』で鮮烈な印象を放った若村麻由美。『スローなブギにしてくれ』で主演デビューを果たした浅野温子。『男たちの大和/YAMATO』での好演が記憶に残る中村獅童。そして、角川映画が生んだトップ女優の1人である薬師丸ひろ子。

さらには“角川三人娘”の1人として活躍した渡辺典子も特別出演しており、他にも角川春樹氏の作品に所縁ある人気俳優たちがスクリーン狭しと多数登場し、作品を華やかに盛り上げています。

持てるエネルギーを最大限に発揮して役に生きる映画スターたちには、それぞれ“見せ場”が用意されており、ちょっとした“遊び心”が仕掛けられたシーンも。それらを発見するたびに、日本映画界の生きるレジェンド・角川春樹の、自身の作品を支えて来た俳優たちへの愛情を感じる人も多いのではないでしょうか。

澪がつくる美味しそうな料理や野江との友情物語を楽しむと同時に、“角川映画の歴史”にも触れることができる貴重な1作です。

『みをつくし料理帖』

<作品情報>

『みをつくし料理帖』

2020年10月16日(金)から全国ロードショー
製作・監督:角川春樹
脚本:江良至、松井香奈、角川春樹
原作:高田郁「みをつくし料理帖」(角川春樹事務所)
主題歌:手嶌葵「散りてなお」作詞・作曲/松任谷由実、編曲/松任谷正隆(ビクターエンタテインメント)
料理監修:服部幸應
音楽:松任谷正隆
制作統括:遠藤茂行
出演:松本穂香、奈緒、若村麻由美、浅野温子、窪塚洋介、小関裕太、藤井隆、野村宏伸、衛藤美彩、渡辺典子、村上淳、永島敏行、松山ケンイチ、反町隆史、榎木孝明、鹿賀丈史、薬師丸ひろ子、石坂浩二(特別出演)、中村獅童
(C)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
公式サイト https://www.miotsukushi-movie.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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