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「ワクチンの打ち手不足は地域医師が手を挙げないから」という誤った報道

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月14日 11時20分

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東京都医師会会長の尾﨑治夫氏が7月7日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。東京都医師会が協力する中小企業へのワクチンの共同接種について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

東京都医師会、東京都薬剤師会、東京都歯科医師会、東京都看護協会の4団体で「東京ワクチンチーム」を発足~東京商工会議所による中小企業を対象としたワクチン共同接種に協力

飯田浩司アナウンサー)6月から、大規模な学校や会社を中心とした新型コロナワクチンの職域接種が始まっています。一方で、産業医がいないような小さな会社で働いている方々のワクチン接種は、なかなか進まないという懸念がありました。これに対して、東京商工会議所が中小企業を対象にワクチンの共同接種を7月8日から開始すると発表しておりますが、東京都医師会も一役買っているそうですね。

尾﨑)東京商工会議所さんとは、「経済をうまく動かしながら感染を予防して行く方法はないか」ということで、協定を結んでいるのです。そのなかで、三村会頭から、「職域接種が始まっているけれど、我々の会員のような中小企業は打ち手が確保できない」というお話をお聞きして、協力させていただくことになりました。せっかくやるのですから、医師だけを派遣するのではなく、全部できるようなチームをつくって派遣するのがいいのではないかと、歯科医師会さん、薬剤師会さん、看護協会さんと一緒にチームをつくって派遣するという仕組みにしました。

飯田)それが「東京ワクチンチーム」というものなのですね。

尾﨑)そうです。

飯田)今回、東京商工会議所のワクチン接種は7月8日から始まり、9月30日までということですが、どれくらいの規模を想定されていますか?

尾﨑)1日500人程度に打ち、80日間となっていますので、4万回分くらいです。コロナで打撃を受けている飲食店関係や観光業、宿泊業の方々で、小規模で打ち手が確保できないようなところを優先して打って行きます。

新行市佳アナウンサー、尾﨑治夫氏、飯田浩司アナウンサー

「ワクチン接種に地域のお医者さんが手を挙げず、打ち手が足りない」という誤った報道

飯田)ワクチン接種に関連して、先日の会見でも、各地区の医師会から、いろいろな意見が出て来ているということをおっしゃいました。そのなかでも、「ワクチン接種に地域のお医者さんたちが手を挙げずに打ち手が足りない、医師会の怠慢だ」という誤った報道があると、現場から悲鳴のような声が聞こえています。「打ち手不足というのは東京では聞いたことがない」と会長は前にもおっしゃっていましたけれども、その誤解というのは解けないままですか?

尾﨑)東京で私が把握している範囲では、地域の先生方は頑張ってワクチンを積極的に打っています。そういう方が、そのような話を聞くと傷つくわけです。皆さんが地域で一生懸命やっていることをわかっていらっしゃる方はたくさんいると思いますので、ぜひ応援していただきたいと思います。

飯田)ちなみに会長ご自身は、ワクチンは打たれましたか?

尾﨑)毎日打っていまして、いまはうちのクリニックでは約2000回打っています。いつも医師会に行く前に患者さんに打っています。

HPVワクチン

飯田)2021年当初には、HPVワクチン(子宮頸がんを予防する「ヒトパピローマウイルスワクチン」)の話などもあったので、「ワクチン危機が広がったら」ということを危惧として抱いていらっしゃったと聞いたことがありますが、そのような空気は変わりましたか?

尾﨑)大人の方は、意識が変わって来ました。ただ、HPVの対象になるような中学生の方や高校生の方になると、やはり注射に対する怖さがあると思います。筋肉注射で、HPVと同じような打ち方をするので、その辺りは親御さんなどとよく話し合いながらやって行かなければいけないと思っています。

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