馬術・黒木茜 ウマが合う馬と出会うために。

3月3日（金）元アーティスティック日本代表・青木愛がパーソナリティを務める「青木愛 スポーツ to you」（ニッポン放送・毎週金曜21:00～21:30）が放送。

ゲストは馬術の黒木茜。1978年、兵庫県生まれ。20歳で馬術を始め、馬場馬術の選手として活躍中だ。2015年、リオデジャネイロ五輪予選で日本代表に初めて選ばれ、日本の団体出場権獲得に貢献した。2016年、リオ五輪に出場、2018年のアジア大会では団体で金メダルを獲得。

毎回ゲストに頂いている「リスナーの将来に活きるような、前向きで未来に残したい」とっておきの言葉『To you word』。

黒木の『To you word』は・・・

『一期一会』

黒木：私、SNSのプロフィールにもこの『一期一会』を書いているんですね。この言葉が大好き。一生に一度しか巡り合えないというか。例えば、リオ五輪に一緒に出た馬もそうですけど、彼（リオ五輪に一緒に出た馬）でないと五輪に行けなかったと思います。馬との出会いって、すごく難しいんですね。自分と合うパートナーを探すというのが。

青木：それって、何頭も見て回って？

黒木：はい。50頭とか私、乗ったこともありますので。それでもいないことも。なかなか合う馬って出てこないんですよ。例えば彼氏彼女とかもそうですけど、なかなか人とお付き合いするのってそんな簡単ではないじゃないですか？それと同じ。お付き合いする人を探す感覚です。

青木：そうですよね。ずっとその馬と付き合っていかなくちゃいけないから。

黒木：妥協できないじゃないですか。

青木：50頭じゃ足りない？

黒木：足りない、としか言えないです。そういう部分でも、やっぱりこの馬だ！って思う馬に出会えたというのは本当に一期一会だなって。一生に一度しかこういう出会いは、巡り合わせはない。奇跡とかタイミングが縁で、今の私があると思っている部分があります。だから、出会いを大切にしたいという想いを込めて、この『一期一会』を『To you word』に選ばせていただきました。

ちなみに黒木は介護施設の経営者としての顔も持っている。競技と両立させるためまったく休むことができなかったこと時期もある。一頭の馬に一か月間にかかる金額は60万円以上。練習や試合は海外で行われることも多く、お金の大部分は馬に消えてしまうという。
それでも馬ファースト、馬を愛する黒木にはまったく苦ではない。これからも馬と心を通い合わせ、共に歩んでいきたいと語ってくれた。