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琉球王国時代に発明「芭蕉紙」 生徒がすいて卒業記念書「沖縄と世界をつなぐ人に」 那覇市の城西小学校

沖縄タイムス+プラス / 2024年4月1日 10時54分

芭蕉紙に万国津梁の鐘の碑文を記した記念書を受け取る卒業生(左)=22日、那覇市立城西小学校

 【那覇】那覇市立城西小学校の卒業式が22日に行われ、万国津梁(ばんこくしんりょう)の鐘の銘文を記した「芭蕉(ばしょう)紙」が卒業記念書として卒業生117人に贈られた。同校が「沖縄と世界をつなぐ人になってほしい」との願いを込めて企画し、生徒が自ら紙をすいて制作した。

 糸芭蕉が原料の芭蕉紙は琉球王国時代に首里で誕生した。天然素材の手触り、茶褐色の色合いが独特の風合いを醸す。

 「琉球國者南海勝地而(琉球国は南海の勝地にして)」で始まる「萬國津梁」の銘文に琉球王国の公印を施した記念書は格調高い出来に仕上がった。

 琉球大で美術教育に携わる仲間伸恵准教授、沖縄美ら島財団、官民交流型人材育成研修「第34期かりゆし塾」が協力した。

 卒業式で仲地千佳校長は「芭蕉紙は琉球時代の発明品。世界に唯一の記念書になったと思う。伝統継承の機運が高まれば」と式辞を述べた。

 卒業生の松田栞夏さん(12)は「特別感のある卒業式になった」と喜んだ。

 卒業生代表であいさつした與儀文美さんは「委員会活動を通じ、大勢の前ではきはきと話すことができるようになった。自分から挑戦し行動に責任を持つことも覚えた」と胸を張った。

 卒業生は、卒業記念品に大太鼓を学校へ寄贈。最後は全員で「城西小学校さようなら。皆さんありがとう」と学びやに別れを告げた。(社会部・城間陽介)

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