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79年前にあったチビチリガマの惨劇 ガマの記憶を写真で継承 読谷村で展示会

沖縄タイムス+プラス / 2024年4月3日 20時22分

写真展「豊里友行写真展inよみたん」を開いている豊里友行さん=2日、読谷村・世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム

[戦後80年へ]

 【読谷】読谷村波平のチビチリガマで、住民の「集団自決(強制集団死)」の惨劇が起きてから2日で79年。県内を拠点に活動する写真家で俳人の豊里友行さん(47)が、チビチリガマ慰霊祭などを題材にした写真展を村内で開いている。「体験者の高齢化が進む中で、写真や証言を継承していきたい」と来場を呼びかけている。

 豊里さんは2011年ごろからチビチリガマの慰霊祭へ足を運び、写真を撮り続けている。展示会には生存者がガマの中で記憶を語る様子や遺族が参加した平和コンサートなどの写真が並ぶ。チビチリガマ関連14点に加え、沖縄戦に関する写真など計40点を自身の写真集「沖縄にどう向き合うか」などから抜粋し、展示している。

 ガマの中で死ぬための注射を打つ列に並んだ。子どもたちが寝かされた布団に火が付けられるところを見た-。生存者への聞き取りも重ねている。貴重な証言の数々を写真のそばに添え、沖縄戦の惨劇を後世に伝えられるよう工夫を凝らす。

 平日は外国人観光客の来場が多いため、英訳の解説もある。カナダから訪れたダーレン・キタムラさん(33)は「チビチリガマのことは知らなかったが、写真の迫力で当時の様子が想像できて勉強になった。平和について今後も考えたい」と話した。

 写真展は14日まで、世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムで。入場無料。(中部報道部・又吉朝香)

 

(写図説明)写真展「豊里友行写真展inよみたん」を開いている豊里友行さん=2日、読谷村・世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム

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